プロジェクトストーリー

STORY 03 お客様の「不安」を 「安心」に変える モーター開発 根岸 徳行
PROFILE 2000年入社。工学研究科工業化学専攻修了。制御ギヤ開発を経て、現在に至る。

技術者だから語れること

 モーターフェア当日、技術者たちは説明員としてお客様をお迎えする。「どんなお客様に出会えるだろうか」。開場を目前に、これまで携わってきた数多くの製品を眺めて想像を巡らせた。ふと、「AZシリーズ」に目が止まる。今回のモーターフェアにおいて、このモーターへの思い入れは特別なものだった。

技術者だから語れること

革新的な製品の魅力を伝えたい

 AZシリーズの開発が始まったのは、今から3年前のこと。多くの部署の協力を得て、1から開発に携わった製品だ。各部門の技術者が力を合わせ完成したAZシリーズは、世界最小サイズでありながら、大幅なコストダウンを実現する。これまでの常識を破る新製品は、発表と共に少しずつだが反響を呼んでいった。とはいえ、多種多様なオリエンタルモーターの製品ラインアップの中で、その革新性を十分にPRできていないと感じていた。
 「次回のモーターフェアで、AZシリーズをメインに展示したい。力を貸してくれないか」。営業の原田から相談を受けたのはそんな時だった。絶好の機会を引き受けない理由はない。技術説明員として何ができるか?すぐに準備に取りかかった。当日展示される全ての製品について、日頃お客様から頻繁にいただく問い合わせをあらかじめ整理していく。時には他拠点に足を運び、製品開発者の声を自分自身で確かめた。「お客様の生の声を持って帰ってくるのを楽しみにしているよ」。仲間からもらうそんな声が、自分を奮い立たせる。「技術者全員の思いを代表する気持ちで、お客様と向き合おう」。開催前日、説明担当メンバーを集め、そんな思いを伝えた。

革新的な製品の魅力を伝えたい

お客様の声を開発のヒントに

 説明員として心がけるのは、相手の気持ちに寄り添うこと。一方的に製品情報を説明するのではなく、お客様と真の対話をすることだ。何を必要とされているのか、どんな機能が適しているのかを考え、相手の立場に立った提案を行う。技術担当ならではの経験に伴う明確な答えは、お客様に安心感や納得を与える。「そういうことなら使ってみようかな」、「なるほどよくわかったよ、ありがとう」。お客様からそんな声をいただくことが、何よりの喜びになる。
 モーターフェア終了後、心地良い疲労を感じながら、一緒にAZシリーズの開発をした仲間たちの顔が浮かんでいた。お客様との対話から得た各業界のトレンドについて、早く皆に伝えたい。その先に、きっとまだ見ぬ新製品への手がかりがあるはずだ。次のステップに向けた課題を抱えて、仲間たちと共に歩みを続けよう。

お客様の声を開発のヒントに