企業情報ニュース
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2013年9月20日
コンパクトリニアアクチュエータ DRLⅡシリーズ新発売
オリエンタルモーター株式会社(取締役社長 倉石芳雄:東京都台東区東上野4-8-1)は、コンパクトリニアアクチュエータ DRLⅡシリーズを新発売します。
写真後列:DRLⅡシリーズ パルス列入力タイプ、前列:DRLⅡシリーズ 位置決め機能内蔵タイプ
前列後列とも左から、標準タイプ、ガイド付タイプ、テーブルタイプ
概要
コンパクトリニアアクチュエータ DRLシリーズは、ステッピングモーターとボールねじを一体化し、直線動作を実現した製品です。このたび新発売のDRLⅡシリーズは、既存のDRLシリーズより仕様を見直し、さらに価格もお求めやすく設定しました。また、ドライバは、DRLシリーズでは基盤タイプだけでしたが、ケースタイプを取り揃えることで、より使いやすくなり、お客様の幅を広げることをねらっています。従来、モーターと、ボールねじやカップリング等を組み合わせて実現していた直線動作をコンパクトリニアアクチュエータだけで実現することで装置の小型化が可能となり、さらに高精度位置決めによって、装置の性能向上に貢献します。
特徴
(1)高精度位置決め
中空ローターにボールねじナットを結合したため、カップリング剛性などの部品の組み合わせによるバックラッシの影響が少なくなりました。モーター内部に研削ボールねじを使ったタイプの繰り返し位置決め精度は±0.003mm、転造ボールねじを使ったタイプは±0.01mmと、精度の高い位置決めを実現します。また、ステッピングモーターを使用しているため、1ステップ送りの位置決め精度が高く、前進、後退を正確に行うことができます。また、停止時に軸が微小に動くハンチングと呼ばれる現象を起こすことないため、停止位置保持が確実に行えます。
(2)設計の工数・時間を大幅に削減
ステッピングモーターとボールねじを一体化したため、DRLⅡシリーズだけで直線動作が可能です。今までは、直線動作を実現するためにモーター、取付板、搬送テーブル、リニアガイド、カップリングなど、多数の部品をお客様ご自身で用意する必要がありましたが、新製品DRLⅡシリーズは、コンパクトなボディに直動機構を集約(※)しました。そのため、装置の設計や部品選定の時間が短縮されます。さらに、組み立てや取付精度の調整にかかる時間を削減でき、お客様の生産効率アップに貢献します。
※標準タイプは別途搬送テーブルとリニアガイドが必要。
(3)用途に応じて選択可能
DRLⅡシリーズのアクチュエータには、3つのタイプがあります。
1) 標準タイプ:装置への直接組み込みが可能。外部に負荷搬送用のガイドを設けて使用。最長ストローク100mmの製品もラインアップ。
2) ガイドタイプ:アクチュエータに負荷を固定できるガイド付。負荷の直接取付が簡単。
3) テーブルタイプ:可動部の高さを抑えた搬送が可能なテーブル付。
(4)システム構成にあわせて選べるドライバ
DRLⅡシリーズのドライバは、お客様のお使いになる上位システムに合わせて2タイプから選べます。
・位置決め機能内蔵タイプ(FLEX フレックス※)
運転データをドライバに設定し、上位から運転データの選択・実行をするタイプです。上位との接続は、①I/O、②Modbus (RTU) /RS-485、③FAネットワークのいずれかで行います。
※FLEXとは、I/O制御、Modbus (RTU)制御、ネットワークコンバータ経由でのFAネットワーク制御に対応した弊社製品の総称です。かんたん接続、かんたん制御を可能にし、システム構築のトータルリードタイム短縮を実現します。
・パルス列入力タイプ
ドライバに対してパルスを入力することで運転実行するタイプです。お客様がご用意する位置決めユニット(パルス発信器)からアクチュエータのコントロールを行います。
種類と価格
アクチュエータ |
ドライバ |
ストローク[mm] |
推力[N] |
定価 |
標準タイプ |
位置決め機能内蔵 (FLEX) | 25~100 |
15~300 |
54,800円~ |
パルス列入力 | 49,800円~ | |||
ガイドタイプ |
位置決め機能内蔵 (FLEX) | 25~50 |
15~300 |
69,800円~ |
パルス列入力 | 64,800円~ | |||
テーブルタイプ |
位置決め機能内蔵 (FLEX) | 25、30 |
15、30 |
84,600円~ |
パルス列入力 | 79,600円~ |
拡販を狙う市場
各種製造装置・検査装置など産業用に幅広く拡販します。
販売目標
1300台/月(1年後)
発売日
2013年9月6日