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照代さん: あら学くん、難しそうな顔してどうしたの? 学くん: お客様から「アブソで使いたい」と言われて調べているところなん ですけど、そもそもアブソという言葉が分からないんです… 照代さん: 最近よく聞くわね。「アブソ」というのは、「アブソリュート システム」を略した言い方なのよ。アブソリュートシステムとインクリ メンタルシステムはよく比較されるわね。 学くん: アブソリュートシステム?インクリメンタルシステム? 照代さん: 仕方ないわね、2つの違いのポイントは電源がOFFのときに 位置情報を保持しているかどうかなのよ。 学くん: モーターの位置情報と言ったら…エンコーダですよね。 照代さん: そう、エンコーダね。まずはインクリメンタルシステムの 仕組みを見てみましょうか。下の図を見てみて。 学くん: これを見ると、電源がONのときはエンコーダに電気が供給され ているので位置情報が保持できていますが、電源がOFFだと… エンコーダに電気が供給されなくなるから位置情報が消失してしま うってことですね。 照代さん: そういうこと。次にアブソリュートシステムの方を見てみま しょうか。仕組みについては下の図を見てね。ドライバの電源がOFFに なってもバッテリから電気を供給しているから、位置情報を保持して おけるのよ。 学くん: なるほど、でもお客様はこの2つのシステムをどういう風に 使い分ければいいんでしょうか。 照代さん: 仕組みが分かっても、お客様にとってどんなメリットがある のか分からなければ意味がないわね。2つのシステムを簡単にまとめた 表があるから次の表を見てみて。 学くん: アブソリュートシステムは、電源OFFの状態でも位置情報を 覚えているので、原点復帰運転がいらないんですね。ということは… 装置に電源を入れて、すぐに動かすことができますね。 照代さん: そうね、タクトタイムの短縮につながるわね。それから、原点 復帰運転が不要になることで原点センサやリミットセンサが不要になる 場合もあるわ。 学くん: センサが不要になるってことは、コストダウンや省配線につな がるってことですね! 照代さん: ただ、バッテリを使う場合には注意が必要よ。バッテリには 寿命があるから定期的にメンテナンスが必要で、コストや交換の手間が かかってしまうわ。バッテリを外すとエンコーダへの電気が供給されなく なって位置情報が失われてしまうの。モーターとドライバを切り離した 際にも再度原点調整が必要になる場合があるわ。 学くん: なるほど、インクリメンタルシステムとアブソリュートシステム の仕組みや使い分けがよく分かりました。 照代さん: 良かったわ。それじゃあアブソが理解できたところで、学くん にプラスαの情報を教えてあげるわね。ステッピングモーターに新製品 が出たんだけど、バッテリ不要のアブソリュートセンサが搭載されたAZ シリーズは知ってる? 学くん: アブソリュートなのにバッテリ不要? 照代さん: AZシリーズはモーターの後ろに新開発のABZOセンサ※が 搭載されていて、バッテリがなくても位置情報を管理できるのよ。 ※ABZO(アブゾ)センサ:機械式多回転アブソリュートセンサ 学くん: えっ!! それはすごいですね。それならバッテリの交換も必要 ないし、制御盤と機構部を別々に運んでも原点調整をしなくてよくなり ますね。早速お客様に紹介してみます! AZシリーズって賢いんですね。 照代さん: 学くんも私がいなくても新製品の情報はしっかり管理して おいてね。 学くん: はい…! AZシリーズを見習ってがんばります! メリットデメリット インクリメンタル システムバッテリを使わない 位置情報を管理する ためには、電源投入時、 原点復帰運転が必要 アブソリュート システム 原点復帰運転なしで 位置情報を管理できるバッテリが必要 7 -Vol.86- 室 しつ 照 て るよ 代さん 知ち 恵え 学 まなぶ くん