おりろぐ

2019年5月28日

ギヤの音、気になった事はありませんか!?

こんにちは。営業技術部の栗原です。

日中の気温も25度を超える日が多くなり、すっかり初夏を感じる季節ですね。
暑さを乗り切るコツとして、風鈴の音色など様々な五感を刺激すると清涼感を得られます。
是非、皆さんも五感から涼しさを得る感覚を研ぎ澄まし、暑さ耐久UPを今のうちに…!

さて本題ですが、「モーター運転時の音が大きい、ギヤから異音がする…製品異常ではないか?」
こうした内容について、よくお問い合わせをいただきます。
今回はモーター運転時の『音』から推測されるモーター及びギヤヘッドの状態についてご説明します。

AC小型標準モーター駆動時の『音』は大きく分けて3タイプございます。

①バックラッシ音
②噛み合わせ音
③歯傷音

基本的に同じ条件で回転させた場合、発生する音はほとんど変わりませんが
負荷条件、共振、歯傷の有無などによって音が大きく感じられる場合があります。
但し、いずれの場合も製品が破損している状態ではございません。

以下の図を基に、①~③の発生メカニズムをご説明、実際の『音』の事例を示します。


<①:バックラッシ音>
ギヤヘッドのバックラッシ音は負荷状況によって異なります。
例えば無負荷時の場合、回転時に歯車が弾んでしまい、
連続的に歯車同士が衝突しながら 回転することにより、振動が起こり騒音が発生します。
この音は摩擦負荷を加えることで音を抑えることができます。

<②噛み合わせ音>
摩擦負荷により回転時に歯車が一方向のみに衝突、噛み合った際に発生します。
①の現象時、摩擦負荷を加えることで音が抑制=噛み合わせ音になります。

<③歯傷音>
モーターとギヤヘッドの組み付け時、または過負荷による内部歯車の疲労により、
モーターシャフト、またはギヤ歯車の歯面に歯傷が生じ
モーター回転時に周期的な音が発生します。

※組み付け時には歯傷が生じないよう、それぞれのインロー部を案内として、
シャフト歯切り部をギヤヘッド側板や歯車に強く当てないよう
ギヤヘッドを静かに左右に回しながら組み付けてください。
モーターとギヤヘッドの組み付けについてのポイントはこちら

以上が、①~③の発生メカニズムと実際の『音』の事例です。

当社には、モーターと専用ギヤヘッドをお客様で組み付けていただくタイプ以外に
KⅡシリーズKⅡSシリーズといった、予めギヤヘッドを組み付けてお届けしている
コンビタイプのAC小型標準モーターもご用意しております。
組付け時の歯傷防止にも効果的ですので、是非ご検討ください。

ちなみに音を確認する際は、出来るだけ製品単体で行う事を推奨致します。
※ワーク、取付面の固定方法等による共振の影響を切り分けできるためです。

<参考>『音』の確認手順
(1):摩擦負荷を加えて音が抑制される場合は『バックラッシ音』。
(2):(1) で変化が無い場合、回転方向を変えて駆動させて音質が変わる場合は『歯傷音』。
モーターシャフトまたはギヤ歯車の歯面に傷が発生している可能性があります。

上記の音は参考です。
取り急ぎ、AC小型標準モーターの駆動音について気になった際に
現場レベルでの確認方法として参考にして頂ければと思います。

本件含め何かトラブルでお困りのお客様がいらっしゃいましたら
お客様ご相談センターまでご連絡下さい。

また技術者がご訪問させて頂くフィールドサービスも無料で行っておりますので、お気軽にご相談下さい。