Q&A
製品カテゴリ: αSTEP 、 電動アクチュエータ
機種・シリーズ: ARシリーズ 、 電動アクチュエータ ARシリーズ搭載
内容: 機能・特性・仕様・外形図 、 設定方法・取り付け方法 、 ノイズ
Q&A No.: 344
- Q.
- ARシリーズ(位置決め機能内蔵タイプ)でアブソリュートバックアップシステムを構築しています。 電源を投入すると絶対位置異常アラームが出力されますが、原因は何でしょうか?
- A.
- 以下で、絶対位置異常アラームの原因と解除方法を説明します。
- 絶対位置異常アラームの原因
-
- 1.
- バッテリの接続後(もしくは交換後)はじめて電源を投入した
「アブソリュートバックアップシステム」のパラメータが有効になっている状態でバッテリを接続し、 その後始めて電源を投入すると必ずアラームが出力されます。
対策
仕様ですので、下記の解除方法にしたがって、アラームを解除してください
- 2.
- モーターケーブルの接触不良、もしくは電源OFF時にケーブルを取り外した
電源OFF時にモーターケーブルの導通が切れると、次回電源投入時にアラームが出力されます。
対策
- ・
- アブソリュートバックアップシステム使用時はモーターケーブルを取り外さないでください
- ・
- 自作ケーブルは使用しないでください(モーターケーブルを延長するときは、絶対位置異常アラームが発生しないよう設計されている、弊社のオプションケーブルを使用してください)
- 3.
- 電源OFF時に外部から衝撃が加わった
電源OFF時に、モーターが100rad/sec^2(1rad=180/π)以上の角加速度・角減速度で回された場合、 次回電源投入時にアラームが出力されます。ギヤードタイプやアクチュエータなどで起こる可能性があります。
対策
- ・
- モーターに衝撃が加わらないようご注意ください
- ・
- 電源OFF時にワーク位置などを調整するときは、モーターをゆっくりと動かしてください
- ・
- 電磁ブレーキ付モーターをご検討ください
- 4.
- 多回転動作範囲を超えた状態で電源を落とした後、はじめて電源を投入した
原点を0としたとき、多回転動作範囲(-167,772~+167,772回転)を超えた状態で電源を落とすと、 次回電源投入時にアラームが出力されます。
対策
多回転動作範囲を超えないようにご使用ください
- 絶対位置異常アラームの解除方法
- 絶対位置異常アラームが発生したら、まずP-CLR入力でアラームを解除してください。 続けて、原点復帰運転、もしくはP-PRESETをおこない、座標を確定してください。
- アラームそのものはALM-RSTでも解除できますが、この後に運転指令を入力すると、再度アラームが出力されます。 絶対位置異常アラームの解除には必ずP-CLR入力を使用してください。
- ステッピングモーター αSTEP AZシリーズでは、新開発の機械式多回転アブソリュートセンサ(ABZO)の搭載により、 センサそのものが破損しない限り、絶対位置異常アラームが発生しません。
- また、座標の保持にバッテリが不要になり、バッテリ交換の手間やコストを削減できます。
- 絶対位置異常アラームにお悩みの場合は、是非AZシリーズをご検討ください。
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