Orientalmotorオリエンタルモーター株式会社

テクニカルレポート RENGA
バッテリレス多回転アブソリュートセンサ ABZOセンサ搭載
クローズドループステッピングモーターユニット AZシリーズの開発

2014年10月16日時点の情報です。

近年、位置制御においては、アブソリュートシステムの使用が一般的になってきました。アブソリュートシステムを使用することで、原点復帰運転を省略したり、外部センサを削減できるなど、位置管理システムが簡略化できます。さらに、位置管理システムの簡略化は、上位コントローラの負荷削減や、生産性向上につながります。
しかし、アブソリュートシステムは多くの場合、位置情報の保持にバッテリを必要とし、バッテリ交換時期の管理や、メンテナンスのためのコストと手間を要します。
AZシリーズは、バッテリレス多回転アブソリュートセンサ「ABZO」を搭載した、クローズドループステッピングモーターユニットです。 AZシリーズには次の特徴があります。
1. 「ABZO」センサにより、アブソリュートシステムをバッテリレスで実現
2. 「位置決め内蔵タイプ」だけでなく「パルス列入力タイプ」でもアブソリュートシステムを採用
AZシリーズについて紹介し、「パルス列入力タイプ」にアブソリュートシステムを適用した場合の利点とその使い方について解説します。

目次
  • 1. はじめに
  • 2.2層のI/O機能とストアードデータ運転
    • 2.1.内部I/OとインターフェースI/O
    • 2.2.ストアードデータ運転の簡易シーケンス対応
  • 3.ラインアップ
  • 4.動作説明と適用提案・基本編
    • 4.1.I/Oコネクタとスイッチ
    • 4.2.原点復帰運転と原点センサの省略
  • 5.動作説明と適用提案-応用編Ⅰ
    • 5.1.MEXE02の起動と基本操作画面
    • 5.2.ソフトウェアリミットによるリミットセンサの削減
      • 5.2.1.ソフトウェアリミットの概要
      • 5.2.2.「ティーチング・リモート運転」機能
      • 5.2.3.ソフトウェアリミットのティーチング
      • 5.2.4.リミットセンサの接続
    • 5.3.負荷率モニタ
      • 5.3.1. 「波形モニタ」機能
      • 5.3.2.負荷率モニタを使用した基本電流の調整
  • 6.動作説明と適用提案-応用編Ⅱ
    • 6.1.I/O機能の変更(機能の割り当て)
    • 6.2.上位にあわせた I/Oの接続性機能変更
    • 6.3.エリア信号によるエリアセンサの削減
    • 6.4.運転中の運転電流の切り替え
    • 6.5.運転電流の自動切り替え
    • 6.6.パルスによる速度制御運転
    • 6.7.上位での絶対位置取得1(I/Oによる取得)
    • 6.8.上位での絶対位置取得2(パルスカウンタによる取得)
  • 7.動作説明と適用提案-応用編Ⅲ
    • 7.1.ドライバのタイプと運転の種類
    • 7.2.ストアードデータ運転と簡易シーケンス機能
    • 7.3.原点以外への絶対位置決め運転(SD運転使用例)
  • 8.まとめ

ここでは、「1. はじめに」の内容のみを掲載しています。
続きは以下よりPDFをダウンロードのうえ、ご覧ください。

1. はじめに

高い生産性を持つラインを実現するために、高応答・高精度なモーターが要求されてきました。オリエンタルモーターとしても、独自の制御方式技術を使用し脱調レス化したクローズドループステッピングモーターASシリーズ、よりモーターを高効率化することで低発熱化し、さまざまなFAネットワークに接続可能なFLEX対応製品を持つARシリーズをラインアップしてきました。
近年、生産設備は、「止まらないライン」・「止めても復旧の早いライン」といわれるように、システム全体としての生産性を、より高めることが要求されています。外部センサを削減することで、センサ起因の装置の停止などをなくすことができるアブソリュートシステムは、解決策の1つとなります。
AZシリーズは、ARシリーズまでの技術を継承し、さらに、バッテリレス多回転アブソリュートセンサ「ABZOセンサ」を採用することで、従来、アブソリュートシステムを実現するにあたり必須であったバッテリを不要としています(図1参照)。
今後、より高速・複雑かつ柔軟な運用のためには、上位システムからの一括管理下でも、モジュールごとに定義された単独動作を可能とすることにより、上位システムとの制御手続きの簡略化(処理の分散化)による処理自体の高速化や、上位の負荷削減が必須となっていくことは、容易に予測できます。
AZシリーズでは、ドライバ内部に保存するデータで位置決め運転を行うストアードデータ運転(以下、SD運転)機能を、各運転の結合や分岐を可能とした簡易シーケンス機能に対応することで、より高機能化しています。この高機能化したSD運転機能を、FLEX対応である「位置決め機能内蔵タイプ」だけでなく、パルス列によって動作する「パルス列入力タイプ」にも搭載しています。このSD運転機能を、後述のI/O機能と合わせることで、ある程度までの単独動作をシリーズとして可能としています。これにより、AZシリーズは、上位システムの負荷の軽減や動作の高速化を実現します。

ステッピングモーターユニットに搭載してきた技術

図1 ステッピングモーターユニットに搭載してきた技術

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