テクニカルレポート RENGA
PKPシリーズ
小型・薄型コネクタ搭載モーターの開発
2018年12月13日時点の情報です。
従来のPKPシリーズで要望が多かった、リード線の引き回しのしやすさとコネクタ部の低背化に応えるため、モーターサイズを変えずにPKPシリーズ小型・薄型コネクタ搭載モーターを開発しました。コネクタ部の低背化を実現するためにモーター構造を工夫し、さらに、コネクタは端子の材質及び形状を見直して高電流に対応しました。また、磁気設計の適正化によるトルク及び振動の特性向上と、出力軸に対するアキシアル・ラジアル方向の許容荷重の向上を図っています。ここでは、PKPシリーズ小型・薄型コネクタ搭載モーターの構造や特性について説明します。

- 1. はじめに
- 2.小型・薄型コネクタ搭載モーター
- 2.1.コネクタタイプの利点
- 2.2.高電流対応の小型・薄型コネクタ
- 2.3.コネクタ部の構造と特長
- 3.磁気設計の適正化によるモーター特性の向上
- 3.1.トルク特性の向上
- 3.1.1.駆動方式によるプルアウトトルクの変化
- 3.1.2.トルク特性の向上
- 3.2.共振現象による振動の低減
- 3.3.許容荷重の向上
- 3.1.トルク特性の向上
- 4.まとめ
ここでは、「1. はじめに」の内容のみを掲載しています。
続きは以下よりPDFをダウンロードのうえ、ご覧ください。
1. はじめに
ステッピングモーターは、オープンループで位置制御・速度制御が可能なモーターです。そのため、自動改札機や監視カメラなど、さまざまな用途で採用されています。特にオリエンタルモーターのハイブリッド型ステッピングモーターは、高トルクと高精度を特長としています。
従来のPKPシリーズ(以下、従来品)は、PKシリーズの特性を向上するとともに、モーターの取り付け・取り外しの作業性を改善するため、リード線をモーターから直接引き出す構造(以下、リード線タイプ)ではなく、モーターにコネクタを搭載し、接続ケーブルを使用してドライバと配線する方式(以下、コネクタタイプ)を採用しました。
新たに開発したPKPシリーズ小型・薄型コネクタ搭載モーター(以下、新製品。図1参照)では、さらに、従来品で要望が多かったコネクタ部の低背化、高トルク化、出力軸許容荷重の向上を図りました。
図1 リード線タイプからコネクタタイプへの変遷
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