おしえて!照代さん

コンベヤの低速運転に適したモーターは?

学くん
この速度だとギヤヘッドの減速比はこれで…よし、できた。
照代さん
あら学くん。選定計算しているの?
学くん
はい。コンベヤ用のモーターなんです。お急ぎということなので今日中に回答しようと思っているのですが。
図1 選定条件
図1 選定条件
照代さん
それで選定結果はどうだった?
学くん
レバーシブルモーターを選びました。回転速度は約60r/minなので減速比1/25のギヤヘッドにしました。
照代さん
実は60r/minならギヤヘッドを使わない選択肢もあるわ。何か思いつく方法はある?
学くん
えっと、プーリやスプロケットなどを使った外部減速機構でしょうか。構成する部品が増えて、スペースも必要になります が、比較的コストをかけず簡単にできます。
照代さん
機械的に減速する方法ね。ちゃんと勉強しているわね。他にはあるかしら?
学くん
そうですね。モーター自体の速度を制御する方法がありますね。インバータやブラシレスモーター、ステッピングモーター が選定できそうです。しかし制御回路が必須なのでコスト増になりますし、配線や設定方法などを習得しなければならな いので、お客様によっては抵抗があるかも知れませんね。今回は一定速運転なのでオーバースペックです。
照代さん
じゃあ、選択肢は以上、ってことね?
学くん
うっ…そう言われると…。でも、ないと思います。
照代さん
実はあるのよね。超低速シンクロナスモーターよ。機械的な減速機構や制御回路を使わなくても低速運転できるの。
学くん
超低速シンクロナス? 一年目の勉強会で教わったような。でもあまり覚えていません。すみません。
照代さん
しょうがないわね。ひとことで言うと電源周波数に同期して回転するモーターよ。構造はステッピングモーターと同じだけ ど、配線はインダクションモーターと同じなの。交流電圧を与えるだけで50Hzでは60r/min、60Hzでは72r/minで回転す るのよ。
図2 配線方法
図2 配線方法
学くん
電源に同期して動くなんて、ユニークな特性のモーターですね。
照代さん
じゃあ今回の条件を満たす超低速シンクロナスモーターを探してみて。
学くん
SMKシリーズの取付角56.4mmでいけそうですね。
先ほど選定したモーターと比較してみました(図3)。全長が短くなったり、オーバーランが小さくなったりしていますね。
あとはコストダウンにもなるんですね。
図3 比較表
図3 比較表
照代さん
コンベヤの場合、時間定格が連続であることもポイントよ。往復運転を繰り返す使い方でも、モーターの温度上昇を気にせずに使えるわ。
学くん
意外でした。コンベヤに使えるモーターなんですね。
照代さん
それにギヤヘッドとの組み合わせもできるから、さらに低速にもできるのよ。例えば一般的にインダクションモーターを 1r/minで運転する場合、50Hzだと減速比はいくつ?
学くん
1/1500です。1/150のギヤヘッドと1/10の中間ギヤヘッドが必要です。以前、看板を回転させる用途で同じ組み合わせ のお客様がいらっしゃいました。
照代さん
それがSMKシリーズの場合、減速比1/60のギヤヘッドだけで1r/minにできるのよ。
学くん
確かに!中間ギヤヘッドがなくなるので、かなり小型・軽量化できますね。一定速で使う用途にはだいたいインダクションモーターかレバーシブルモーターを選定していましたが、これからはSMKシリーズもおすすめします!
照代さん
そう言えば、選定結果は今日中に回答するんでしょ?急がなくっちゃ。
学くん
はい。モーターは"超低速"でも、仕事は"超高速"で進められるよう、がんばります。
 
 

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