ACモーターの基礎

ACモーターの動作原理、使い方、寿命、配線について、基礎からわかりやすく説明します。

3-3. ACモーターの寿命

ACモーターの寿命は、軸受のグリース寿命を基準に考えます。
熱によってグリースが劣化すると、モーター軸が回りにくくなります。

ACモーターの軸受平均グリース寿命

下表は、ある一定の運転条件でACモーターを使用した場合の、軸受平均グリース寿命の時間の目安です。

モーター種類
運転条件
軸受平均グリース寿命の目安時間
インダクションモーター
運転
: 連続、一方向
トルク
: 定格トルク
負荷の種類
: 一様負荷
速度
: 定格回転速度
周囲温度
: 30℃
30,000時間

グリース寿命は、周囲温度や運転サイクルによる、温度上昇の影響を受けます。
上表の条件下では、軸受の温度が15℃上昇するごとに、軸受グリース寿命が半減します。
対して、温度を低くすると、寿命は長くなります。

グラフ:軸受平均グリース寿命時間/軸受温度

電磁ブレーキ付モーターの寿命

電磁ブレーキ付モーターの場合、軸受グリース寿命とは別に、電磁ブレーキの寿命についても考慮します。
電磁ブレーキが破損した場合、電磁ブレーキ部のみの交換はできません。モーターごと交換が必要です。

電磁ブレーキ付モーターで許容負荷慣性モーメントを繰り返し制動する場合、電磁ブレーキの寿命は200万回です。

ブレーキパックを併用すると、電磁ブレーキの寿命を長くすることができます。
ブレーキパックの概要は、2-4. 瞬時停止機能 ― ブレーキパックについてをご覧ください。

まとめ

ACモーターの寿命は、軸受グリース寿命で決まり、当社では製品ごとに寿命の目安時間がある

グリースは温度上昇の影響を受けるため、軸受温度が低いほど、寿命は長くなる

電磁ブレーキ付きモーターで、許容負荷慣性モーメントを制動する場合の電磁ブレーキの寿命は、200万回である

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