PROJECT STORY
カーボンニュートラル プロジェクト

「カーボンニュートラル」を
新たな製品コンセプトに。

気候変動による異常気象や海面の上昇など、今、私たちが暮らす地球は危機的な状況を迎えている。オリエンタルモーターでは、その課題解決に貢献するためのプロジェクトを発足した。「カーボンニュートラル」を切り口とした製品プロモーションを推進する。プロジェクトが発足した経緯や、背景にある思いを2人の社員が語った。

営業

2018年入社/
経済学部 経済学科卒

髙橋 徹

開発

2017年入社/
理工学研究科 機械工学専攻卒

國府田 芳彰

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そのプロジェクトは、
お客様への思いから始まった。

気候変動を考慮し、温室効果ガス(CO2)の排出を全体としてゼロにする今、製造業は「カーボンニュートラル」という大きな課題に向き合っている。温室効果ガスの排出総量を大幅に削減する。その課題に貢献するために何ができるのか。本プロジェクトは、1人の営業社員の活動からスタートすることになる。きっかけを作った髙橋はこう語る。

「発端は、『お客様にさらなる価値を届けたい』という思いでした。販売パートナーの商社から、私の担当する大手メーカー様が、CO2の排出量に注目しているという情報を得て、『カーボンニュートラル』を基軸とした新しい提案ができないかと考えたんです」

提案する製品を使うことで、どれほどCO2の排出量を削減できるのか。従来は製品の採用基準になり得なかった数値を自ら調査し、提案資料に盛り込む。お客様のニーズに1つひとつ対応していく中で好反応を得られるようになった。最初は、上司と2人だけの小さな取り組みだったが、営業部門全体から注目を集めるようになった。

「どのような数値が求められるのか、どのように計算すればいいか。技術担当とも連携しながら、試行錯誤を重ねました。一方で、前例のないことにチャレンジできるというだけで、ワクワクしていましたよ。直属の上司、そして、やりとりを重ねた技術担当の方々。惜しみないサポートをしてくれた人たちに心から感謝しています」(髙橋)

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右も左もわからない。
だからこそ、一歩を踏み出す。

髙橋の活動は確かな成果を生み、そのナレッジは営業部門全体へ共有された。やがて、この活動は全社に波及し、技術部門を巻き込んだプロジェクトチームを発足させることが決まる。販促技術部を中心に、モーター開発・モーター技術・ギヤ技術・ファン開発とあらゆる部署から、若手エンジニアがプロジェクトメンバーに志願した。モーター開発担当者としてプロジェクトに参画した國府田は、同プロジェクトの意義をこう語る。

「SDGsやカーボンニュートラルといったキーワードが象徴するように、環境に配慮した企業経営が求められている。そうした課題に向き合えることを誇りに思っています。また、プロジェクト参画を機に、新たな知識や技術を吸収することも増え、エンジニアとしての快感を味わうことができています」

営業部門と連携を密にしながら、よりお客様に響くデータの見せ方を工夫していく。その過程において、各部門の若きエンジニアたちは積極的にアイデアを発信。CO2排出量削減率を出すだけでなく、その製品のランニングコストを示すなど、さまざまな工夫が生まれていったのだという。

「この取り組みを通じて、新たな価値提供のかたちを発掘できたと思っています。たとえば、オリエンタルモーターの高効率モーターは、性能面で確かな優位性を持っていましたが、コスト面からなかなか拡販が進んでいなかった。新しいコンセプトを打ち出すことで、お客様に可能性を感じていただけるようになると考えています」(國府田)

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次の可能性を見据えて、
プロジェクトは続く。

同プロジェクトは、まだスタートしたばかりだが、営業・技術を問わず、メンバーたちのモチベーションは高い。1人のアクションから生まれたムーブメントは、彼らの視野を広げ、新たな価値創造につながっていくものだ。これから、いくつもの取り組みが実施されていくことだろう。

「自らのアクションで、全社を巻き込む『動き』をつくれた。そこに、大きな喜びを感じています。最初は、『お客様にさらなる価値を提供したい』という思いから始まったプロジェクトですが、その先にある社会や未来への貢献につながっていることを実感しているんです。各部門との連携をより密にして、さらなる価値を創り、届けていきたいと思っています」(髙橋)

「プロジェクトの一環として、さまざまなセミナーや研修に参加する中で、多くの気づきを得ました。温暖化対策は、地球市民としての責務であり、メーカーも性能やコストだけを考えていればいいという時代ではなくなっています。地球に、社会にいい仕事をすれば、ビジネスも成長する。今回のプロジェクトで時代の変化を感じました。ここでの学びを自らの開発業務にも活かし、新たな製品開発も視野に入れていきたいと思っています」(國府田)

地球に、社会にいい仕事をすれば、
ビジネスも成長する。
この学びを製品開発につなげたい。
(國府田)
自らのアクションで、全社を巻き込む。
この「動き」を社会の価値に変えていきたい。
(髙橋)
NEXT
私たちが、
ムーブメントだ。