PROJECT STORY
食品自動配膳 プロジェクト

食の未来を支える、
ムーブメントを。

労働人口の減少に伴う業務効率化。コロナ禍における安全・安心を考慮した非接触サービスの実現。飲食サービス業界には、変革の波が押し寄せている。社会の、顧客のニーズに応えるために、オリエンタルモーターは、いかにして新たなムーブメントを生み出しているのか。その最前線で活躍する営業と製造技術担当が、自らが創り出した価値について語る。

営業

2012年入社/
社会学部 現代社会学科卒

山本 大貴

製造技術

2016年入社/
工学部 電気電子工学科卒

矢島 強

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対話から核心をつかむ。
価値ある提案はそこから始まる。

オリエンタルモーターが創り出す「動き」によって、より質の高い食品自動配膳を実現する。同プロジェクトは、とある装置メーカーのオーダーから始まった。お客様が製造するのは、回転寿司のコンベアシステム。タッチパネルで注文をすれば、席まで自動でお寿司を届けてくれる、おなじみの装置だ。さらなる性能の向上を図るべく、オリエンタルモーターに相談が寄せられたのだという。営業担当の山本は、当時をこう振り返る。

「飲食サービス業界において、人材不足は深刻な課題となっています。そして、新型コロナウイルスによって生活様式は一変し、極力人と接触しない環境づくりも急務になっていました。自動化によって、店舗オペレーションを省力化する。そして、安全・安心な環境を創り出す。廃棄量の削減や衛生面からも、重要な意味を持つプロジェクトでした」

オーダーを受けた山本は、お客様のもとに足繁く通い、対話を重ねていった。「相手がどのような『動き』を求めているのか」「どのような装置を実現したいのか」。核心をつかむことなくして、確かな価値を提供することはできないからだ。

「求められていたのは、『静音性と低振動』でした。食事をするお客様の近くで駆動するため、できる限り静かで、スピーディーかつ安定した供給ができる搬送システムを構築する。求められる品質はシビアなものでしたが、技術的内容を整理し、オリエンタルモーターの製品群を組み合わせた提案を行うことで、お客様の要求を満たすことができました」(山本)

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良品を安定的に
つくり続ける。

核心をつかんだ価値ある提案は、お客様の心をわしづかみにした。しかし、採用のポイントはそこだけではなかった。求められる高度な品質を保ちながら、製品を安定的に供給する。そこに大きく貢献したのが、製造技術担当の矢島だ。

「オリエンタルモーターのモノづくりは多品種少量。どうしても手作業に頼らざるを得ない部分があります。組立工程ではたくさんの部品や製品を扱う必要があるため、これまでの製造方法を変化させることはきわめて困難です。さらには、新たな製品を製造する際に、必要以上の時間や人手がとられてしまうと、既存製品の製造に支障を来すこともあります。難しい課題ではありましたが、生産負荷への影響を極力少なく、安定供給できる体制を構築することができたと思います」

どれほど品質の高い製品でも、効率的に、適切なコストで提供できなければ、ビジネスとして成立することはない。矢島をはじめとした製造技術者たちは、生産技術担当者や購買担当者などさまざまなメンバーと連携を密にして、モノづくりの価値を具現化しているのだ。

「2021年は、世界的な部品供給難が叫ばれました。このように、外部の環境変化も激しくなっています。ただ、その影響で『つくれません』『できません』では済まないわけです。大切なのは、常に一歩先を想像し、『良品をつくり続けられる体制』を整えること。これを満たせないとお客様のもとに不良品を流出させてしまいかねない。お客様の信用につながる仕事に、責任感を持って取り組んでいきたいと考えています」( 矢島)

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その「動き」には、
社会を変える力がある。

頼んだ食品が自動で届けられる。人と触れ合うことなく、安心して食事を楽しめる。そして、飲食店で働く人たちも最低限の労力で、ロスのない営業が可能となる。オリエンタルモーターが創り出した価値は、顧客の成長に貢献し、食の未来を支える新たなムーブメントになっていくことだろう。さらに、回転寿司業界は海外への進出を始めており、その価値は世界へと広がっていくことになる。自分たちの仕事が目に見える価値になる。来るべき未来を実現していく。それこそが、オリエンタルモーターの仕事が持つ、醍醐味なのかもしれない。

「新製品モーターは、新たな機能を持たせるための部品が増え、工程も複雑になる側面があります。しかし、それをクリアする取り組みが、人々の豊かな暮らしや革新的な新製品の登場につながっていくわけですからね。やりがいも大きいです。今後の目標は、誰よりも製品と工程を理解し、自ら技術を発信していける人材になること。さらなる生産性向上に向けて、ラインの設計や自働化に貢献していきたいですね」(矢島)

「お客様の期待に応えていく。そこに、営業として最高の喜びがあります。今回の案件は、特にその喜びを感じられるものだったと思います。さらに、製品を通じて社会課題に貢献できたことも大きな自信につながりました。オリエンタルモーターの製品による『自動化』は、あらゆる業界の課題に対するソリューションとなり得るもの。営業部門はもちろん、技術部門を含めたメンバーが一丸となることで、今後も確かな価値を提案し続けていきたいと思っています」(山本)

高品質な製品を安定的に。
自らのアイデアが
人々の豊かな暮らしにつながる。
(矢島)
お客様の期待に応える。
社会の課題に応える。
確かな価値を提案し続けていきたい。
(山本)
NEXT
この仕事に、
「誇り」を抱いて。