導入事例 株式会社アド・ワン・ファーム様

株式会社アド・ワン・ファームは、ビニールハウスなどの園芸施設の設計・施工をおこなう株式会社ホッコウの農業事業分野として2010年に設立されました。同社は、札幌市東区丘珠と豊浦町桜に合わせて約10,000坪の太陽光利用型のハウスを保有。全道に展開するアド・ワングループ全体で、採算性と安全・安心なブランドの両立を目指し野菜の水耕栽培をおこなうほか、ホッコウと連携し施設・装置の開発も手がけています。
現在、注目されている「農業の自動化」に同社が取り組んだ背景とともに、オリエンタルモーターの製品を使用した装置について、アド・ワン・ファームの宮本社長にお話を伺いました。

農業参入の背景と課題

  • 採算性を求め、「どうすれば少人数で生産効率を上げられるか」を常に考えていた。

  • —貴社が農業に参入した経緯からお聞かせください。

    農業や施設園芸の先進国であるオランダでおこなわれている自動化、高効率化に注目が集まるようになり、日本でも2006年くらいから取り組む企業が目立ってきました。当社の親会社であり、ビニールハウスなどの設計・施工をおこなう株式会社ホッコウでも、ハウスの建屋だけではなく内部施設のシステム作りと栽培にも注力しようということになり、農業生産法人として当社が設立されました。
  • —スマートアグリや農業自動化はテレビや新聞、雑誌でも連日特集が組まれる注目分野ですが、実際に問い合わせなどは増えていますか?

    最近になって見学・視察はかなり増えました。週に2件、多いときで4件ほどあります。農協の担当者や異業種からの農業参入を考えている大手企業の方がよく来られますね。水耕栽培や空調など、ホッコウと協業して開発した施設園芸のシステムもかなり売れるようになってきました。新しい設備ではタッチパネルを導入し、パソコンでの遠隔操作も可能になっています。
  • —当初から作業の自動化には積極的だったのですか?

    そうですね。採算性を求めるためにも、大規模な農業生産を安定的におこなう必要がありました。2007年に取り組みを始めた当初は私を含めて従業員が4〜5名だったということもあって、「どうすれば少人数で生産効率を上げられるか」を常に考えていました。ハウスでは、野菜の種類にもよりますが年間12作〜24作の通年生産・出荷を行います。そのためにはやはり、作業の自動化は必須でした。
ルッコラ 水耕栽培で、ベビーリーフをはじめ約30種類を通年生産・出荷する。

水耕栽培で、ベビーリーフをはじめ約30種類を通年生産・出荷する。

装置の改良

  • 「今さら装置導入前には戻れないよね」という声をよく聞きます。

  • 水耕栽培プランターベッド駆動装置水耕栽培用プランターベッドのあいだに作業用スペースを確保するため、ベッドを移動式にしています。栽培面積の最大化が目的です。
  • —装置の仕組みはどうなっているのですか?

    ACモーターで、ベッドを左右に移動できるようにしています。30mを超えるベッドをモーター1台で駆動させています。従来はコロを使った方式でしたが、この方式は地面にレールを敷く必要があるため、レールにつまずく/作業用カートを走らせにくい/レールを水平に大量に設置しなければならないのが大変、などといった問題点がありました。コロの場合、左右の稼動域がフリーなのが利点だと思っていたのですが、実はそんなに動かす必要はないという結論に至り、機構部を見直して現在の装置に改良しました。人と作業用カートが通れるだけの幅が空けば十分なので。
30 mを超えるベッドを移動させ、作業用通路を確保する。

30 mを超えるベッドを移動させ、作業用通路を確保する。
足下に障害物がないため作業しやすい。

プランターベッド駆動装置

ハウス内にびっしり並べられた移動式ベッド。
作業もひと苦労だ。

プランターベッド駆動装置

新しい機構にACモーターを組み合わせた装置で、
ベッドを左右に駆動できる。

  • リーフ除塵用自動篩い機 この装置の目的は収穫したベビーリーフに付着した根や塵をふるい落とすためのもので、チェーン・スプロケットにブラシレスモーターを組み合わせ、大型のふるいカゴを回転させる仕組みになっています。この装置を導入する前は、手作業でふるいをかけていました。また、複数のリーフを混合する際にも大きな机に広げて手作業でかき混ぜる、という工程でした。どちらの作業も共に重労働だったので、従業員からは「今さら装置導入前には戻れないよね」という声をよく聞きます。
リーフ除塵用自動篩い機

大きなふるい網を回転させ、根や塵をふるい落とす。

リーフ除塵用自動篩い機アップ

複数種のリーフ混合にも装置を利用している。

リーフ除塵用自動篩い機モーター

チェーンを利用した機構。
防塵・防滴能力のあるブラシレスモーター1台で駆動している。

装置の運転、速度変更はドライバで簡単に。

装置の運転、速度変更はドライバで簡単に。

採用の決め手

  • 即日発送の対応、フォロー体制にも満足しています。

  • 以前は他社のACモーターを購入していたのですが、海外生産品のため納期の面で融通が利かず、希望の納期で手に入らないことが多くて困っていたんです。そんなときにオリエンタルモーターを紹介していただいて。台数にもよりますが、即日発送されるスピーディーな納期がまず魅力でした。社名も耳にしたことがありましたし、国産品で安心感もある。調べるとアフターサービスも充実していたので採用を決めました。
  • —採用後のやりとり・サポートなどはいかがでしょうか?

    アフターサービスが無料であることはもちろん、コミュニケーションも密で、新たな装置を検討する段階から営業担当者が一緒になって考え、提案していただけたりと、総合的にオリエンタルモーターの製品を使いやすくするサポートをしていただいて、すごくありがたいです。大手メーカーだと、問い合わせてみてもなかなか相手にしてもらえないことも多かったので。
アド・ワン・ファーム宮本社長

アド・ワン・ファーム宮本社長。

アド・ワン・ファーム宮本社長

今後の展望

  • さらなる改良、自動化徹底で負担を軽く

  • —今後はどのようなことに取り組まれる予定ですか?

    リーフの刈り取り機を改良・自動化したいですね。今は従業員が刈り取っているのですが、例えば苫小牧の拠点の場合は水耕栽培ベッドが144 台も並んでるので、一日中その作業をしていないとダメなんです。アド・ワン・ファームは、経済行為として成立する生産活動を誰もが短期間に立ち上げられることを目指しているので、装置の改良は徹底するべきポイントです。
  • —最後に、オリエンタルモーターに望むこと。

    農業自動化の現場では、収穫機や篩い機、播種、空調の窓開閉など、モーターで回転させるようなものが多いんですよね。そういった意味でも、長寿命で高性能、環境への配慮も考えられた製品が次々登場することを望んでいます。
農業自動化の現場

アド・ワングループ農場(豊浦)

取材ご協力 株式会社アド・ワン・ファーム様

所在地:
北海道札幌市
URL:
http://a-o.co.jp/index.html
代表取締役
宮本 有也 様

[ 事業内容 ]
ベビーリーフ・サラノバレタス・サラダほうれん草・三つ葉・小ねぎ・ハーブなど、約30種類程度の生産を実施し、年間を通じ出荷している。
[ アド・ワングループ農場 ]
丘珠、豊浦、苫小牧など全11農場を展開。

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採用いただいた製品
水耕栽培プランターベッド駆動部 収穫物の根・塵除去用自動ふるい機用
AC小型標準モーターKⅡシリーズ ブラシレスモーターユニット BMUシリーズ
【特徴】
モーター特性を最大に引き出す高強度ギヤヘッドを採用し、従来品よりも高トルクを発揮。また、ギヤヘッドは10,000時間の長寿命、低騒音なのが特徴。
【特徴】
クルクル・ポンで、かんたんに速度制御できる設定ダイヤルと、モーターとドライバを接続してスイッチを入れるだけのかんたん配線。デジタル表示器では運転実速度も表示できる。
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