コンパクト電動シリンダの選定 負荷モーメントの計算

選定方法

負荷モーメントについて

以下製品でワークを搬送する場合、テーブル中心よりワークの重心の位置がオフセットしているとリニアガイドに負荷モーメントが作用します。

  • DRシリーズ テーブルタイプ、ワイドテーブルタイプ/DRS2シリーズ ガイド付タイプ
  • DRシリーズ ガイド付ロッドタイプ
  • DRLⅡシリーズ ガイド付タイプ、テーブル付タイプ

作用方向はオフセットの位置によりピッチング(MP)、ヨーイング(MY)、ローリング(MR)方向に作用します。

DRシリーズ テーブルタイプ、ワイドテーブルタイプ/DRS2シリーズ ガイド付タイプの負荷モーメント

図は、DRS2シリーズ ガイド付タイプです。

DRS2シリーズ、DRSシリーズ ガイド付タイプの負荷モーメント

DRシリーズ ガイド付ロッドタイプの負荷モーメント

DRシリーズ ガイド付タイプの負荷モーメント

DRLⅡシリーズ ガイド付タイプの負荷モーメント

DRL2シリーズ ガイド付ロッドタイプの負荷モーメント

DRLⅡシリーズ テーブル付タイプの負荷モーメント

DRL2シリーズ テーブル付タイプの負荷モーメント

選定した電動アクチュエータが搬送質量、位置決め時間を満足していても、ワークの重心の位置がテーブルの中心から張り出している場合、負荷モーメントによって走行寿命が低下することがあります。 負荷モーメントの計算をおこない、条件が仕様値内に入っていることを確認する必要があります。

  • ※ 垂直方向は、モーメント計算のテーブルの中心位置が変わります。

ワークや荷重の掛け方から、使用するコンパクト電動シリンダにかかる負荷モーメントを求め、許容モーメント(最大負荷モーメント)を超えないことを確認し強度が充分なことを確認します。

DRシリーズ テーブルタイプ、ワイドテーブルタイプ/DRS2シリーズ ガイド付タイプ

  • ※ DRシリーズ ガイド付ロッドタイプは、こちらのページをご確認ください。
    図は、DRS2シリーズ ガイド付タイプです。
DRシリーズ テーブルタイプ、ワイドテーブルタイプ/DRS2シリーズ ガイド付タイプ

DRLⅡシリーズ ガイド付タイプ

DRL2シリーズ ガイド付タイプ

DRLⅡシリーズ テーブル付タイプ

DRL2シリーズ テーブル付タイプ
  • 負荷モーメント判定式:
\(\begin{align}\frac{|\Delta \mathrm{M_P}|}{\mathrm{M_P}} + \frac{|\Delta \mathrm{M_Y}|}{\mathrm{M_Y}} + \frac{|\Delta \mathrm{M_R}|}{\mathrm{M_R}} \leqq 1 \end{align}\)

張り出すワークなどが複数ある場合は各ワークからモーメントの和で判定します。

  • ワークが複数(n個)の時
\(\begin{align}\frac{|\Delta \mathrm{M_{P1}} + \Delta \mathrm{M_{P2}} + \cdots \Delta \mathrm{M_{Pn}}|}{\mathrm{M_P}} + \frac{|\Delta \mathrm{M_{Y1}} + \Delta \mathrm{M_{Y2}} + \cdots \Delta \mathrm{M_{Yn}}|}{\mathrm{M_Y}} + \frac{|\Delta \mathrm{M_{R1}} + \Delta \mathrm{M_{R2}} + \cdots \Delta \mathrm{M_{Rn}}|}{\mathrm{M_R}} \leqq 1 \end{align}\)

負荷モーメントが作用する考え方

停止中、動作中に負荷モーメントが作用する場合、加速度を加味し、動的、静的モーメントを確認し、許容モーメント(最大負荷モーメント)と比較してください。

DRシリーズ テーブルタイプ、ワイドテーブルタイプ/DRS2シリーズ ガイド付タイプ

  • ※ DRシリーズ ガイド付ロッドタイプは、こちらのページをご確認ください。
    図は、DRS2シリーズ ガイド付タイプです。
DRシリーズ テーブルタイプ、ワイドテーブルタイプ/DRS2シリーズ ガイド付タイプ

上記で求めた負荷モーメントに対する許容モーメント(最大負荷モーメント)の負荷率が1以上になった場合、動作不良や寿命低下の原因になります。

DRLⅡシリーズ ガイド付タイプ

DRLIIシリーズ ガイド付タイプ

上記で求めた負荷モーメントに対する許容モーメント(最大負荷モーメント)の負荷率が1以上になった場合、動作不良や寿命低下の原因になります。

DRLⅡシリーズ テーブル付タイプ

DRLIIシリーズ テーブル付タイプ

上記で求めた負荷モーメントに対する許容モーメント(最大負荷モーメント)の負荷率が1以上になった場合、動作不良や寿命低下の原因になります。

選定を依頼する

トルク計算等のモーター選定を、専任スタッフがお客様に代わっておこないます。(無料)
機構に応じた最適な製品のご提案はもちろん、周辺機器のご紹介や計算過程のご提示もおこないます。
最短2時間で回答いたします。(当社受付時間内)
受付時間 : 9:00~17:00(土、日、祝日を除く)