1-9. ブラシレスモーターの回転原理

ブラシレスモーターの回転原理

ブラシレスモーターは以下のような原理で回転します。

ブラシレスモーターの回転原理

ブラシレスモーターの回転原理1
ブラシレスモーターの回転原理2
  • ※Ha、Hb、HcはホールICを表します。

内部回路と駆動方法

モーター巻線にはスイッチング用のトランジスタが接続され、このトランジスタ6個でインバータを構成しています。

ホールICで検出したローターの磁極位置情報をもとに、上下のトランジスタが一定の順序で交互にON-OFFを繰り返し、巻線電流の向きをかえていきます。

ブラシレスモーターの励磁シーケンス

  • ブラシレスモーターの励磁シーケンス1
  • ブラシレスモーターの励磁シーケンス2
  • ステップ①のときのモーター断面図
    ステップ①のときのモーター断面図

    トランジスタTr1とTr6がON状態になっています。
    このとき、巻線電流はU相からW相へ流れ、U相はN極にW相はS極に励磁されます。

  • ステップ②のときのモーター断面図
    ステップ②のときのモーター断面図

    ステップ①の時の磁極位置情報をホールICが検出し、トランジスタTr2とTr6がON状態に切り替わります。
    すると、巻線電流はV相からW相へ流れ、V相はN極にW相はS極に励磁されます。

このように、ステップ①から②に切り換える事により、ローターは30°回転します。
この動作を12回(ステップ①~⑬)繰り返すと、ローターが1回転します。

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