2-2. プロペラファンの構造と用途例

2-2-1. プロペラファンの概要と用途例

電子機器内部の換気冷却には、吐出し面積を大きく取ることができ、大きな風量を得られる、プロペラファンが適しています。

電子機器内部の換気冷却

電子機器内部のような中・低密度実装機器の換気冷却に適しています。

高密度実装機器の冷却

装置内部の送風抵抗が大きい場合の冷却に適しています。

複数の小型ファンを並べるより、大型のプロペラファンを1台使用するほうが、省エネルギー、省配線です。

2-2-2. プロペラファンの構造

円筒状のハブ・ケーシング間の環状流路にあるプロペラ(翼)により空気を圧送、その回転軸方向に風を発生させています。

風の流れが回転軸に沿っているため、コンパクトな構造です。

プロペラファンの構造

プロペラファンの吐き出しと吸い込みの違い (参考)

  吐き出し側に設置した場合 吸い込み側に設置した場合
風の流れ
負圧
装置内気圧 : 負圧(大気圧より低い)
正圧
装置内気圧 : 正圧(大気圧より高い)
メリット
  • 装置内全体を冷却したい場合に有効
  • 内部の空気によどみが発生しにくい
  • ファン前面に発熱体がある場合に有効
  • 装置の隙間から埃などが侵入しにくい
デメリット
  • 装置の隙間から埃などが侵入する恐れがある
  • 内部の空気によどみが発生しやすい

次のページでは、ブロワの構造と用途例についてご紹介します。

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