ファンモーター 過熱保護装置

運転状態にあるファンモーターが過負荷により拘束されたり、周囲温度が急激に上昇したり、または何らかの原因で入力が増加すると、ファンモーターの温度は急激に上昇します。この状態で放置しておくとファンモーター内部の絶縁性能が劣化し、寿命を縮めたり、はなはだしい場合は巻線を焼損させ火災の原因にもなりかねません。このような熱的異常現象からファンモーターを保護するために、次の過熱保護装置を備えています。

サーマルプロテクタ(自動復帰型)

サーマルプロテクタの構造を下図に示します。
各製品の過熱保護については、製品ページをご参照ください。

サーマルプロテクタはバイメタル方式です。

サーマルプロテクタ動作温度

open…
120±5℃
(機種により動作温度が異なるものもあります。)
close…
76±20℃
(機種により動作温度が異なるものもあります。)

(サーマルプロテクタ動作時のファンモーターの巻線温度は、上記の動作温度よりやや高くなります。)

サーマルプロテクタの構造

インピーダンスプロテクト

インピーダンスプロテクトファンは、ファンモーターの巻線のインピーダンスを大きくし、ファンモーターが拘束されても、電流(入力)の増加が小さく抑えられ、温度上昇がある一定値以上にならないように設計されています。

焼損防止回路

DCファンはローターが拘束されたとき巻線への通電を断続するまたは電流を制限する焼損防止回路を備えています。

各製品の過熱保護については、製品ページをご参照ください。