αSTEP/ステッピングモーター 電磁ブレーキの構造と寿命

電磁ブレーキ付モーターは、無励磁作動型の位置保持用電磁ブレーキを採用しています。構造例は右図の通りです。

励磁コイルに電圧を印加すると、永久磁石の磁力と逆方向の起磁力が発生し、板ばねの力でアーマチュアが釈放され、ブレーキが開放した状態になり、モーター軸の回転が自由になります。

電圧を印加しない状態では、アーマチュアが永久磁石によりヨークを吸着し、モーター軸が固定されます。

電磁ブレーキの構造(ステッピングモーター)

動作と寿命

モーターを励磁しない状態で、位置保持用として使用が可能なブレーキです。
回転中の負荷を停止させる制動用としては、使用しないでください。
ブレーキライニングを装備していないため、制動を繰り返すと金属同士が擦れて磨耗や焼きつきにより、正常に動作できなくなります。

動作寿命は、板ばねの疲労寿命により、100万回です。
ステッピングモーターは停止時に保持力があるため、装置の電源をON/OFFしたときのみ、電磁ブレーキを動作させる使用方法を想定しています。