2-1. 選定条件の確認 ― ボールねじ駆動

当セミナーでは、選定計算の具体例として「ボールねじ駆動」「タイミングベルト・プーリ駆動」「インデックステーブル駆動」をあつかいます。
これらの機構で、動力にステッピングモーターを使う場合の選定計算をおこないます。

まずは、例として取り挙げる3つの機構の条件を確認します。

ボールねじ機構の概要

ボールねじ駆動
特徴
高精度の位置決め運転が可能
大負荷の搬送に最適

ボールねじ駆動の機構仕様例

ボールねじ駆動の機構例
テーブルとワークの総質量 m = 27.5 [kg]
摺動面の摩擦係数 µ = 0.05
ボールねじの効率 η = 0.9
予圧ナットの内部摩擦係数 µ0 = 0.3
要求分解能 Δl = 0.04 [mm/step]
送り量 l = 300 [mm]
位置決め時間 t0 = 1 [s] 以内
ボールねじの軸径 DB = 15 × 10-3 [m]
ボールねじの全長 LB = 600 × 10-3 [m]
ボールねじの材質 鉄(密度ρ = 7.9 × 103 [kg/m3])
ボールねじのリード PB = 20 × 10-3 (20 [mm])
傾斜角度 α = 0 [°]
外部減速比 i = 1(減速機構なし)
重力加速度 g = 9.807 [m/s2]

機構仕様例をPDFで表示する

次のページでは、タイミングベルト・プーリー駆動の選定条件を確認します。
ボールねじ駆動の機構仕様例で選定を進める場合は、3. 選定計算に進んでください。

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