電動アクチュエータ コンパクト電動シリンダの繰り返し位置決め精度

仕様の繰り返し位置決め精度を確保するために以下の点についてご注意ください。

周辺部の剛性確保
  • 使用するリニアガイド等の機構部品は負荷質量や外力に見合った剛性のものをご使用ください。剛性が不足するとたわみ等により仕様に満たないことがあります。
  • アクチュエータを設置するための取付金具やワークと接続するための金具も負荷質量や外力に見合った剛性のものをご使用ください。剛性が不足するとたわみ等により仕様に満たないことがあります。
センサ
  • 原点センサは高精度なもの(フォトマイクロセンサ等)をご使用ください。繰り返し位置決め精度には原点出し精度は含まれておりません。
アクチュエータの温度上昇
  • アクチュエータは駆動条件により著しく発熱する場合があります。これにより、内蔵ボールねじが伸び、下図(参考値)のように位置の変位が起こります。温度による繰り返し位置決め精度への影響を最小限に抑えるために、アクチュエータへの入力電流値の調整や放熱性を考慮した周辺部の設計を施してください。
温度上昇

条件

カレントダウン
OFF
運転デューティ
80%
測定方法
レーザー変位計による
変化量

〈参考〉
アクチュエータの入力電流を調整することでアクチュエータの温度上昇値が変化します。起動特性や保持力に余裕がある場合に効果的です。

DRL42 運転電流と温度上昇の関係

この他にも、運転デューティの見直しも温度上昇値に影響を与えます。(上図は運転デューティ75%)