会社案内
オリエンタルモーターの歴史
年表
- 技術・製品のあゆみ
- 会社のあゆみ
1885-1950創業から設立まで
日本橋での薬品医療機器販売からはじまり、やがてモーターをつくるようになりました。
- 1885年
-
日本橋で創業開始。
詳しく見る
- 1902年
-
下谷区東黒門町に東洋電機商会を設立。
- 1909年
-
1/8馬力単相整流子電動機の試作に成功。
1/8馬力 単相整流子電動機 WA-CSV
作業風景
- 1917年
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東洋電機工作所に改称。
- 1922年
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A2型1/16馬力整流子電動機を完成。
- 1923年
-
1/20、1/30、1/12、1/50馬力整流子電動機を完成。
1/30馬力
整流子電動機
A-CSV
- 1926年
-
WA型1/8馬力整流子電動機を完成。
1935年の作業風景
- 1940年
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単相1/30馬力同期電動機の完成。
1940年代の製品
1943年に作られた現存する最古のカタログ
- 1950年
-
従業員5人で東洋電動機株式会社を設立。
作業風景
1951-1957標準化の推進と基盤づくり
注文に応じて作っていたモーターを初めて「標準化」。
カタログから選んで購入できるようにしたことにより、低価格、短納期を実現しました。
- 1951年
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フランジタイプのモーターHシリーズとギヤヘッドを発売。
Hシリーズ
ギヤヘッド2G
製品の「標準化」を推進。
詳しく見る1950年代の作業風景
- 1952年
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1W、15Wの同期電動機、2W、7Wの誘導電動機、2W、7Wの可逆電動機の発売。
標準品をPRした
雑誌広告(1952年)
- 1955年
-
テレタイプ用に同期電動機が採用。
ベッドタイプの同期電動機(5006)
- 1956年
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放送機材の冷却用にファン(MT2K-A)を受注。
MT2K-A
- 1957年
-
倉石得一社長就任。
総合カタログ第1号完成。
三角カレンダーの配布。
三角カレンダー
総合カタログ第1号
(1957年)
1958-1978変化と発展
日本の産業の発展とともに、モーターは通信機器などの信号用から、高トルク、高強度が求められる動力用モーターへと変化。そして、「どの方向にも回る」「瞬時に止まる」「速度が変わる」動力装置となっていきました。
- 1959年
-
第1回モートルショーに初出展。
- 1960年
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株式会社オリエンタルサービスを設立。
- 1962年
-
千葉県に豊四季事業所を建設し量産ラインに対応。
- 1963年
-
Qシリーズの発売。
外鉄構造やヘリカルギヤの開発により複写機業界からのニーズに対応。Qシリーズ
- 1967年
-
本社を豊四季に移転。
プライベート展示会・モーターフェアを初開催。
- 1971年
-
ラベル印刷機業界からのニーズに応え、ブレーキパックSB51を開発。
SB51
- 1974年
-
スピードコントロールモーター開発。
台東区小島町に東京支店設立。
- 1978年
-
電算機向け8インチフロッピーディスクドライブモーターの開発。
(右上)8インチ フロッピーディスク
(右下)3.5インチフロッピーディスク
(左)フロッピーディスク ドライブ本体
アメリカに現地法人設立。
1979~1988総合モーターメーカーへの飛躍
1980年代は、取り扱う製品数が一気に広がった時代です。半導体製造装置業界、医療機器業界など、モーターへのニーズはますます高まり、海外への展開も大きく広がりました。
- 1980年
-
MUシリーズ隈取ファン開発。
ドイツ・ベルガー社と技術提携。
- 1981年
-
5相ステッピングモーター量産開始。
PH566
台湾に現地法人設立。
- 1982年
-
ブラシレスDCモーター開発。
ドイツに現地法人設立。
OMヨーロッパ(ドイツ)本社 1985年頃
- 1983年
-
ブラシレスDCファン開発。
ドイツ・パプスト社と技術提携。
- 1984年
-
ACサーボモーターeXシリーズ発売。
- 1985年
-
より使いやすく、ひとにやさしいモーターとして、5相ステッピングモーターとドライバをユニットにしたUPDシリーズを発売。
UPDシリーズ
- 1986年
-
倉石得一 会長就任。
若林昭八郎社長就任。
- 1987年
-
低騒音化へのニーズに対応。
ニューKシリーズを発売。ニューKシリーズ
ニューKシリーズ パンフレット
- 1988年
-
世界最小(当時)のDCプロペラファンを発売。
MD410
本社を豊四季から上野に移転。
1989~1995進化と拡大
直線駆動を実現する商品として、スライダやシリンダにモーターをあらかじめ組み合わせた直動機構製品を開発。ステッピングモーターは医療機器、食品包装装置業界を中心に広がり、複写機、プリンタ、FAX、プロッタなどの業界には、DC入力基板タイプのドライバの販売を開始。より高精度、高出力なものへとニーズは変化し、あわせて制御モーター用にギヤ商品を広げていきました。
- 1989年
-
韓国に合弁会社㈱仁亜OM設立。
- 1990年
-
小型モーター業界で初めて防塵・防水の基準を示すIPをうたったFPシリーズを発売。
FPシリーズ
外観デザインは工業デザイナーのハンス・ムート氏。
FPシリーズ広告
(1993年)
テクニカルフェア開催。
テクニカルフェア '90
- 1991年
-
電動アクチュエータC-LINE、S-LINE発売。
資本金25億円。
- 1992年
-
5相ステッピングモーターUPKシリーズ発売。
直交軸ギヤヘッドRAシリーズ発売。
UPKシリーズ
資本金30億円。
情報誌「New Motion」創刊。
「New Motion」
創刊号
- 1993年
-
資本金33億円。
生産工程でフロン・エタン使用を廃止。
- 1994年
-
ステッピングモーター専用発振器
SG8030D発売。
- 1995年
-
ACサーボモーターAIPシリーズをDiMERとして発売。
資本金34億円。
1996~2000進出と開拓
グローバル規格対応製品を発売。 USA、ヨーロッパ、アジアで日本と同じように安定供給し、サービス展開していく体制を整えていきました。
- 1996年
-
5相ステッピングモーターユニットUPK・Wシリーズの発売。
モーターハンドMHK シリーズの発売。
MHKシリーズ
資本金35億円。
相馬事業所操業開始。
相馬事業所開所式
- 1997年
-
防水モーターFPWシリーズの発売。
直交軸ギヤヘッドRH(中空タイプ)の発売。
FPWシリーズ
中空軸RHタイプ
- 1998年
-
ワールドKシリーズの発売。
クローズドループ制御による新世代ステッピングモーターα STEP AS シリーズの発売。
α STEP ASシリーズ
αSTEP
- 1999年
-
高出力モーターBH シリーズコンビタイプの発売。
ブラシレスモーターBX シリーズ、AXU シリーズの発売。
クーリングモジュール事業スタート。
東京、名古屋、大阪に支社設立。
鉛フリーはんだプロジェクト発足。
- 2000年
-
5相ステッピングモーターユニットRK シリーズの発売。
RKシリーズ
3月:資本金39億円。
8月:資本金40億円。
マレーシアに現地法人設立。
岩佐孝夫社長就任。
2001~2005さまざまな動きへの対応
ITバブルが崩壊し、厳しい状況のなかで環境対応活動を推進。半導体や医療機器、券売機などの装置業界からは安全規格対応が求められ、直動商品においては、より使いやすいコンセプトの新製品を発表しました。
- 2001年
-
使いやすさを追求した電動アクチュエータEZlimo を発売。
EZSシリーズ
モーターメーカーらしい発想で開発した中空ロータリーアクチュエータDGシリーズを発売。
DGシリーズ
倉石芳雄社長就任。
高松香西事業所竣工。
ウェブショップ公開。
高松香西事業所竣工式
- 2002年
-
規格対応スピードコントローラES01・ES02 の発売。大型高静圧ファンMRS25 タイプの発売。5 相ステッピングモーターPK シリーズ□ 20mm高トルクタイプの発売。
MRS25
PKシリーズのカタログ
六価クロムフリープロジェクト発足。
- 2003年
-
AC モーターのCCC 認証品発売。
EZ limo EZHS シリーズCC-Link 対応の発表。
香港支店設立。
- 2004年
-
上海に現地法人設立。
上海に現地法人設立
- 2005年
-
ブラシレスモーターBLF シリーズの発売。
5 相ステッピングモーターユニットCRKシリーズの発売。
CRKシリーズ
タイに現地法人設立。
国際ロボット展出展。
国際ロボット展 2005年
2006~変革と飛躍
近年のFA機器のネットワーク化は加速しており、モーターにおいても上位システムに対応する製品の開発をすすめています。2006年のブランドマーク変更は、時代のニーズに柔軟な発想で対応し、スピーディに新しいモーションシステムを提案していくよう、力強く進化していくイメージをこめました。
- 2006年
-
ブランドマーク変更。
ブランドマーク
土浦事業所精密加工棟完成。
土浦事業所精密加工棟
- 2007年
-
高効率ステッピングモーターユニットARシリーズ発売。
チューニングレス AC サーボモーターユニットNXシリーズ発売。
ARシリーズ
- 2008年
-
電動アクチュエーターEZlimo ELSシリーズ、ELCシリーズの発売。
EZlimoの広告
- 2009年
-
ブラシレスモーターユニットBLEシリーズの発売。
AC 長寿命ファンMRE16、MRE18回転低下アラーム付の発売。
ステッピングモーターユニットα STEP 高効率ARL シリーズ発売。
BLEシリーズ
つくば事業所操業開始。
つくば事業所
- 2010年
-
BLEシリーズ電磁ブレーキ付、ARL シリーズPSギヤードタイプの発売。
2 相ステッピングモーターPKシリーズ、高分解能タイプバイポーラ4 本リード線の発売。
東京ショールームリニューアル。
東京ショールーム
- 2011年
-
ステッピングモーターユニットα STEP AR シリーズ位置決め機能内蔵タイプ発売。
上位システムに対応するFLEX を展開開始。
フィリピンに現地法人設立。
中国(蘇州)に現地法人設立。
- 2012年
-
AC小型標準モーター 高性能ギヤ搭載 新グローバルスタンダード KIIシリーズ発売。
KIIシリーズ
高松国分寺事業所操業開始。
インドに現地法人設立。
高松国分寺事業所
- 2013年
-
ステッピングモーターユニット DC電源入力 CVKシリーズ発売。
ステッピングモーターユニットα STEP AZシリーズ バッテリレスアブソリュートセンサ搭載発売。
AZシリーズ
ブラシレスモーターユニット BMUシリーズ発売。
BMUシリーズ
中国(広州)に現地法人設立。
- 2014年
-
電動スライダEASシリーズ/電動シリンダEACシリーズ α STEP AZシリーズ搭載発売。
AC小型標準モーター 三相高効率インダクションモーター KIISシリーズ発売。
AC電源入力 低消費電力プロペラファン EMUシリーズ 発売。
KIISシリーズ
EASシリーズ/EACシリーズ
堀川良吉CEO就任。
ブラジルに現地法人設立。
中国(アモイ)に現地法人設立。
東京ショールーム移転、リニューアル。
野村重幸社長就任。
東京ショールーム
- 2015年
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ブラシレスモーター BLE2シリーズ発売。
AC電源入力 低消費電力・可変速プロペラファン EMRシリーズ発売。
スピードコントロールモーターユニット US2シリーズ発売。
BLE2シリーズ
EMRシリーズ
- 2016年
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ブラシレスモーターユニット BMUシリーズ、BLE2シリーズ 脚取付/平行軸/直交軸中空ハイポイドギヤヘッド発売
新聞掲載広告
スイスに現地法人設立。
川人英二社長就任。
つくば事業所に信頼性試験棟竣工。
信頼性試験棟
- 2017年
-
ファンスピードコントローラ FSC-24発売
FSC-24
厚生労働大臣より「子育てサポート企業」の認定を受け、くるみんマークを取得。
くるみんマーク
- 2020年
-
設立70周年。
https://www.orientalmotor.co.jp/70th/設立70周年ロゴ

オリエンタルモーターの創業は1885年、東京・日本橋本町で倉石保太郎がはじめた薬品医療機器の販売業までさかのぼります。それから24年後の1909年、倉石保太郎の後継者である倉石三郎が1/8馬力単相整流子電動機の試作に成功し、これが、モーター造りと技術の出発点となりました。

1950年2月、東洋電動機株式会社を浅草小島町に設立しました。東京大空襲で工場が焼失してから5年。社員はわずか5人という、小さな規模での再出発です。同期電動機、誘導電動機、制御電動機を主眼とし、将来必ず訪れる電動機の次の時代を見つめながらの経営が始まりました。

1950年代、東洋電動機株式会社は商品の標準化に取り組みました。カタログの中から装置に合わせてお客様に製品を選んでいただくビジネスを他社に先駆けて展開し、短納期でリーズナブルにお届けするオリエンタルモーターのAC小型モーターは業界のデファクトスタンダードとなりました。

1953年に、「東洋電動機株式会社」は「オリエンタルモーター株式会社」へと社名を変更しました。
求められるもの、創り上げていかなければいけないものの種類が多様化し始めた時代の変化とともに、商品名と社名を一致させることでブランド化を図っていきました。

オリエンタルモーターの「ファン」のスタートはシロッコファン(ブロワ)でした。お客様が羽根を自作する手間を省き、完成品としてお届けできるよう開発されたのがMF6です。モーターを最適の状態で使っていただきたいと思う心が、さまざまな商品開発に生きています。

オリエンタルモーターが初めて一般展示会へ出展したのは、1959年6月に東京都立産業会館で開かれた「第1回モートルショウ」(主催 日刊工業新聞社)です。展示スペースはわずか9㎡でしたが、存在感のある展示を行うことができました。現在も、幅広い分野に向けて国内、海外の展示会に数多く出展しています。

1962年、拡大するモーターの需要に応えるため、千葉県柏市に豊四季事業所を建設しました。ケースの専用加工機、高速プレス機、ギヤケース加工機とシャフト加工専用機など、最新の大型機械を導入し、「一貫生産」を目指して量産体制を整えていきました。

1960年代半ば、モーターの用途は信号用から動力用へと変わりつつあり、高トルク、高強度が強く望まれていました。そんなニーズに応え、1966年にKシリーズを発売しました。当時の新技術を集結して開発されたKシリーズは、AC小型標準モーターの定番としてロングセラー商品となりました。

1966年3月に、お客様のお役に立つ技術情報や研究開発に関する取り組みをお伝えする技術情報誌を創刊しました。「レンガ」というタイトルは、レンガが古くから進歩的な規格化された材料であること、オリエンタルモーターの製品が標準化されていること、またオリエンタルモーターの会社の建物に赤レンガが多く使われていることを併せて名付けられました。

オリエンタルモーターフェアの第1回目は、1967年7月8日、東京・大手町の農協ビルで開催されました。お客様と直接コミュニケーションをとり、おもてなしをする場という基本的な考え方は今も変わらず、毎年、全国各地のお客様の近くで開催しています。

1974年、オリエンタルモーターとして最初の速度制御回路、スピードコントロールパック「SS31」を発売しました。これによりモーターは、「どの方向にも回る」「瞬時に止まる」「速度が変わる」フレキシブルな動力装置となりました。

オリエンタルモーターの最初の海外進出はアメリカです。1976年、サンフランシスコに駐在事務所を開設し、1978年にロサンゼルスで現地法人を設立しました。フロッピーディスクドライブ用モーターの販売からスタートし、その後、幅広いお客様に対し、さまざまな商品をお届けできるようビジネスを展開していきました。

オリエンタルモーターのグローバル化は、アメリカに続きヨーロッパ、アジアへ拠点を作ることから始まりました。1979年10月にドイツのデュッセルドルフに駐在員事務所が設立され、その後1982年に現地法人となり、1996年にイギリスとイタリア、1997年にフランスに販売拠点ができました。またシンガポールには1982年に生産拠点、1996年に販売拠点を設立しました。

1985年に発売したUPDシリーズは、新しいドライバと5相ステッピングモーターとを組み合わせた業界初の「ユニット」という発想の商品でした。モーターとドライバを一括で購入できる利便性が好評で、半導体製造装置業界を中心に多くのお客様に採用いただきました。

1987年に発売されたニューKシリーズは、お客様からの低騒音化の要望を受けて開発された商品です。歯車の精度向上のための研究と実験を積み重ね、低騒音化を実現していきました。

機器の小型化に伴い、ファンの小型化へのニーズも高まっていました。そんな中、1988年に発売したMDシリーズは、当時としては世界最小のDCプロペラファンでした。

水のかかる環境下でACモーターが使われることが多くなり、モーターの防塵・防水性能が求められていました。1990年に開発されたFPシリーズは保護等級IP65に適合する、小型モーター業界で最初に「IP」をうたった商品です。外観デザインを工業デザイナーのハンス・ムート氏にお願いし、今までにない新しい商品として発売しました。

1995年に発売したAIPシリーズ「DiMER」(ダイマー)は、エンコーダレスでフィードバック制御ができる新発想のサーボモーターです。ローター位置を検出するセンサ用巻線をモーター内に内蔵し、エンコーダレスを実現しています。エンコーダがないことで、モーターサイズもコンパクトになり、省スペース、省配線などお客様の利便性向上につながりました。

相馬事業所は、1996年2月28日に国内7番目の事業所として、福島県の相馬中核工業団地に竣工しました。開設当初は、主に他の事業所で生産していた商品を移管して立ち上げ、量産し、他事業所へ供給していく役割でしたが、現在はステッピングモーターと回路製品の量産拠点となっています。
α STEP ASシリーズの発売

1998年、αSTEP ASシリーズを発売しました。オリエンタルモーターが独自に開発したαSTEPは、ステッピングモーターに薄型のレゾルバ(モーターの回転状況を信号に変換するもの)を取り付け、レゾルバ経由の信号を利用してフィードバックを行い、ステッピングモーターを脱調させないようにしています。応答性が良く、従来のステッピングモーターの使いやすさはそのままに、クローズドループ制御によって安定した運転を実現しました。

1998年、αSTEP ASシリーズを発売しました。オリエンタルモーターが独自に開発したαSTEPは、ステッピングモーターに薄型のレゾルバ(モーターの回転状況を信号に変換するもの)を取り付け、レゾルバ経由の信号を利用してフィードバックを行い、ステッピングモーターを脱調させないようにしています。応答性が良く、従来のステッピングモーターの使いやすさはそのままに、クローズドループ制御によって安定した運転を実現しました。

2000年、これまでの製品開発で培ってきた「マイクロステップ技術」を生かし、入力パルス周波数を変更せずにマイクロステップ駆動を実現する、スムースドライブ機能を搭載した新5相ステッピングモーターユニットRKシリーズを製品化しました。今までの機能を継承しつつ、さらなる機能アップ、コストダウン、信頼性アップなどを実現しています。

2001年、アームなどの負荷を直接取り付けできる回転テーブルと、大きな中空軸が特徴の中空ロータリーアクチュエータ DGシリーズを発売しました。カップリングなどの締結部材をなくし、省スペース化や組立工数の削減、高精度が達成できる新たな電動アクチュエータです。

オリエンタルモーターの中国でのビジネスは、2001年の上海駐在事務所の開設から始まり、2004年の上海オリエンタルモーターの設立によって本格的にスタートしました。直接お客様にサービスを提供し、直接お客様と会話する直接販売網を中国でも展開していきました。

2006年に、約半世紀の間使い続けてきたオリエンタルモーターのブランドマークが、新しいデザインになりました。新しいブランドマークは、時代やお客様の変化に柔軟に対応し、新しい時代に向かって進化させていくための活動のシンボルであり、これまで以上にお客様の信頼や期待にお応えする、という強い決意を表しています。

2007年に発売したハイブリッド制御システム αSTEP ARシリーズは、大幅な発熱低減を実現し、連続運転が可能なモーターです。省エネルギー効率の高さと商品の独創性が評価され、2008年の第29回優秀省エネルギー機器表彰(主催 一般社団法人日本機械工業連合会)で最優秀賞の「経済産業大臣賞」を受賞しました。

オリエンタルモーターの研究開発拠点であるつくば事業所は2009年に操業を開始しました。AC小型標準モーターやブラシレスモーター、ステッピングモーター、ACサーボモーター、ファン、制御回路などの製品開発や生産技術開発、要素技術開発、各種製品の評価や分析、計測を行っています。

装置のネットワーク化が進む中、2011年に、新しい商品コンセプト「FLEX」(フレックス)が誕生しました。FLEXとは、ドライバ1台でI/O制御、Modbus(RTU)制御、ネットワークコンバータ経由でのFAネットワーク制御に対応した、制御モーターなどの製品の総称です。柔軟(FLEX)な接続性によってお客様の装置設計全体に貢献したいという願いも込められています。

2012年に操業を開始した高松国分寺事業所は、取付角寸法20mmからラインアップするPKPシリーズなど小型のステッピングモーターの生産拠点です。同じ高松市内にあり、完成品を組み立てる香西事業所へ、加工・生産した部品供給する役割を担っています。

2013年に、バッテリ不要のアブソリュートセンサ(ABZOセンサ)を搭載したα STEP AZシリーズを発売しました。「バッテリが不要」「原点復帰が不要」という特徴をもつ商品です。位置決めの概念を変える製品としてご好評いただいています。

2016年、つくば事業所内に信頼性試験棟が竣工しました。さまざまな環境対応試験や精密な測定検査を研究開発拠点であるつくば事業所で行うことで、技術部門や品質保証部門との連携によるスピーディーな評価・解析が実現しています。