ステッピングモーター RKⅡシリーズ 各種モーターの特徴

標準タイプ エンコーダ付(位置決め機能内蔵タイプのみ)

標準タイプ エンコーダ付(位置決め機能内蔵タイプのみ)

エンコーダ付モーターを使うことで、現在位置のモニタや、位置ズレの検出などが可能となります。
装置のさらなる信頼性の向上に貢献します。

位置モニタ

モーターの位置情報を検出できます。例えば、指令位置と比較することで、モーターの正常動作を確認できます。

位置ズレの検出

指令位置と、エンコーダカウント値との偏差を比較し、偏差が設定値を超えるとSTEPOUT信号が出力されます。負荷の急激な変化などで、位置ズレが発生した時の検出が可能です。偏差異常になると、アラームやワーニングを発生させることもできます。

位置ズレの検出

Z相信号を使った原点復帰

原点復帰時に、エンコーダのZ相信号を利用できます。Z相信号を併用することで、原点センサ単独の場合と比べて、より正確な機械原点を検出できます。

TSギヤードタイプ

TSギヤードタイプ

シンプルな平歯車機構です。
低価格ながら従来品に比べ、トルクと速度がアップしています。

構造

高精度な部品加工により、テーパギヤなしで従来のTHギヤヘッドと同等の精度を達成しています。

構造
構造

トルクと速度がアップ(従来品比)

従来品比で許容トルクがアップすると同時に瞬時最大トルクが使用可能になりました。
また、定格入力回転速度が3000r/minへアップ、ギヤ出力軸の速度範囲も従来品比で拡大しました。
加減速時には瞬時最大トルク領域を使用することで、大きなトルクが得られるため位置決め時間の短縮が可能です。

トルクと速度がアップ(従来品比)

PSギヤードタイプ

PSギヤードタイプ

太陽歯車を中心に、遊星歯車と内歯車によって構成されています。
遊星歯車機構による高トルクを実現しています。

構造

複数の歯車によってトルクが分散されて伝達されるため、平歯車機構に比べてトルクを大きくすることができます。
また、高精度な歯車を採用しているため、平歯車機構に比べバックラッシが小さくなります。

構造
構造

バックラッシを低減(従来品比)

歯車の最適設計により、バックラッシがさらに小さくなりました。
より高度な位置決めが可能になります。

バックラッシを低減(従来品比)

ハーモニックギヤードタイプ

ハーモニックギヤードタイプ

新たに高トルクタイプのハーモニックギヤを採用。
従来品に比べ、寿命時間、許容トルク、瞬時最大トルクともにUPしました。

  • ※ ハーモニックドライブ®およびHDは、株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズの登録商標または商標です。

構造

構造

定格寿命時間の向上(従来比2倍)

従来品と比べて、定格寿命時間5000時間から10000時間に向上しています。(□42mmを除く)

【定格寿命の条件】

トルク
許容トルク
負荷の種類
一様負荷
入力回転速度
1500r/min
ラジアル荷重
許容ラジアル荷重
アキシアル荷重
許容アキシアル荷重

高トルク

従来品と比べて、許容トルクと、瞬時最大トルクが大幅に向上しています。モーターサイズはそのままに、より大きな負荷を駆動できます。

トルク特性比較

高トルク

仕様比較

品名 PKE564AC-HS100 従来品
許容トルク N・m 10 8
瞬時最大トルク N・m 36 28
減速比 100
ロストモーション
(負荷トルク)
0.7arcmin以下
(±0.39N・m)

負荷の面取り付けが可能

シャフトと一体になった回転面に直接負荷を取り付けることができます。(□90mmを除く)

外観と取付例

外観と取付例
用途例
インデックステーブル

部品・工程削減に貢献すると共に、信頼性が向上します。
また、モーメント荷重がかかる負荷の運転に適しています。

用途例 : インデックステーブル

FCギヤードタイプ

FCギヤードタイプ

平歯車とかみ合う円盤状の歯車(フェースギヤ)で構成される、小型直交軸ギヤードモーターのことです。
これまでフェースギヤは大型で高出力タイプが主流でしたが、小型・高精度に加工することで、バックラッシレス、高強度をお求めやすい価格で実現しました。

構造

構造

装置の省スペース化、小型化を実現

負荷軸に対してモーターを直角に配置できるため省スペースに。
モーター取付角寸法に近い幅のスリムな形状なので、装置からのはみ出しを抑えた設置が可能です。

取付角寸法42mmの寸法
装置の省スペース化に貢献

左右2種類の出力軸をラインアップ

出力軸の方向は右か左どちらかを選択することができます。

左右の出力軸をラインアップ