Q&A
製品カテゴリ: αSTEP 、 電動アクチュエータ
機種・シリーズ: ARシリーズ 、 電動アクチュエータ ARシリーズ搭載
内容: 使用方法・設定方法 、 異常・トラブル 、 技術知識・資料・用語
Q&A No.: 341
- Q.
- ARシリーズの停止中に、手動でワークを調整したいと思います。C-ON入力をOFFにすれば、モーターシャフトはフリーになりますか?
- A.
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C-ON入力をOFFにしてもシャフトは完全にフリーになりません。
シャフトをフリーにするときは、FREE入力をONしてください。 - C-ON入力をOFFにすることでモーターへの励磁はカットされますが、 モーター励磁とは別のブレーキのはたらきにより、モーターのシャフトに保持力がはたらく仕組みになっています。 以下の表を参照してください。
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電磁ブレーキ入力信号の状態C-ONをOFFFREEをON有ロック
(電磁ブレーキによる保持)フリー無動きが重くなる
(ダイナミックブレーキによる保持)フリー - FREE入力をONすると、モーター励磁のカットと同時に、電磁ブレーキおよびダイナミックブレーキを解除することができます。 結果、モーターシャフトがフリーになります。
- ダイナミックブレーキとは
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停止時にモーターが外力により回されると、モーター内部の巻線に起電圧が発生します。 この電圧をモーターに戻すことで得られる保持力を、ダイナミックブレーキといいます。 逆起電圧から回路を保護する役割を担っています。
ダイナミックブレーキは、回転速度に応じてはたらきます。 そのため、C-ONがOFF(モーターが無励磁)の場合も、モーターシャフトが完全にフリーになることはありません。
FREE入力でダイナミックブレーキを解除する際は、ワーク落下など事故にご注意ください。
落下などが原因で、ドライバやお客様の装置が破損する恐れがあります。 - 2013年の設計変更前の製品について
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ARシリーズは、2013年8月に設計変更をおこなっています。 設計変更前の製品は、FREE入力をONしてもダイナミックブレーキを解除することができません。 シャフトをフリーにする際は電源を落としてください。 (電磁ブレーキ付タイプは、電源OFF時に外部から電磁ブレーキを開放する必要があります)
設計変更前・後の違いは、ULマーキングの有無で見分けることができます。
ARシリーズのドライバに貼付されているラベルに、下記のマーキングがあるかご確認ください。- ULマーキング有
- ⇒設計変更後
- ULマーキング無
- ⇒設計変更前
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メール開封後、内容を確認し、当社よりご連絡いたします。
なお、お問い合わせの内容によっては、お電話をさしあげる場合がありますのでご了承ください。
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