ACモーター

一定速・瞬時正逆・上下駆動時の負荷保持・速度制御・張力制御が可能なモーターを用意。お客様装置に求められるさまざまな動きに対応可能です。また、防塵防水・安全増防爆など厳しい環境下でも運転可能なモーターも用意しました。
ACモーター
概要・関連情報
ACモーターの概要
ACモーターは交流電源に接続するだけで簡単に運転できるため、自動機器の動力源として幅広く利用されています。
当社では、さまざまな運転機能を盛り込んだACモーターを取り揃えています。また、ブレーキパックや速度制御用の回路製品と組み合わせたり、ギヤヘッドやリニアヘッドなどの機構製品を組み付けることができます。そのため、幅広い用途でご使用いただくことが可能です。
ACモーターの特徴
簡単に運転できるモーター
ACモーターは単相電源で使用する単相モーターと、三相電源で使用する三相モーターをご用意しています。
単相モーターは付属のコンデンサを介して、単相電源に接続すれば運転できます。
三相モーターはコンデンサが不要で、三相電源にそのまま接続すれば運転できます。


電源周波数によって決まる回転速度
ACモーターは、電源周波数と極数によって基本の回転速度(同期回転速度*)が決まります。
当社製品の多くは4極ですから、同期回転速度は以下のとおりです。
- 50Hzの場合
- 1500r/min
- 60Hzの場合
- 1800r/min
実際の回転速度は負荷トルクによって変化します。
当社製品は、定格トルクと同等の負荷トルクをかけたときに、おおむね以下の回転速度になります。
- 50Hzの場合
- 1200~1300r/min
- 60Hzの場合
- 1450~1600r/min
当社のACモーターは、この範囲内で製品ごとに定格回転速度が決められています。
より詳細に機器の速度を算出する場合には、この定格回転速度を参考にしてください。
また、電源周波数は地域によって異なります。さまざまな地域で使用する自動機器の場合は、ギヤヘッドの減速比を変えるなどして使い分けてください。

負荷トルクに応じたモーターを選ぶ
ACモーターは、モーターの取付角や長さの違いによって、発生するトルクが変わります。
当社では、モーターサイズと出力を体系化し、取付角寸法42mm~104mm、出力1W~200Wまでの製品をご用意しています。
負荷トルクに応じて、豊富なバリエーションの中からモーターをお選びいただけます。
ACスピードコントロールモーターの概要
インダクションモーターやレバーシブルモーターに、速度検出用のレートジェネレータ(交流発電機)を組み付けたモーターが、ACスピードコントロールモーターです。専用の制御回路(スピードコントローラ)と組み合わせて、速度を変えることができます。
豊富なラインアップを取り揃え、ACモーター感覚で手軽にお使いいただけます。
システム構成
速度を検出するためのレートジェネレータ(交流発電機)を組み付けたモーターと、スピードコントローラ(制御回路)を組み合わせて駆動します。
速度設定器や外部直流電圧などを利用して、モーターの回転速度を設定します。

構造
ACスピードコントロールモーターは、モーター後部にレートジェネレータ(交流発電機)を組み付けています。
レートジェネレータからのフィードバック信号と、設定速度をスピードコントローラで比較し、モーターの回転速度を調整します。

制御ブロック図
スピードコントローラの速度制御部では、モーターに組み付けたレートジェネレータからの速度フィードバック信号と、速度設定器などで設定された速度指令信号を比較します。
この比較結果を電圧制御部に送ります。電圧制御部では、モーターに印加する電圧を調整し、モーターの回転速度を制御します。

回転速度-トルク特性
ACスピードコントロールモーターは、下図のように使用限界線(①)の下側であれば、定格運転※ができます。
設定した回転速度に対して負荷トルクが変化すると、速度も変化します。各設定速度に対する速度の変化は、特性図内の縦の線(②)で表します。
- ※ インダクションモーターは連続定格、レバーシブルモーターは30分定格です。

ACスピードコントロールモーターの特徴
使い方に合わせて選べる豊富なラインアップ
デジタル設定や表示ができるUS2シリーズとDSCシリーズ。
電源と接続し、設定器を調整するだけで簡単に速度が変えられるUS2シリーズ。
使い方に合わせて、選んでいただくことができます。

使いやすいシンプル機能
長年、性能や品質、使いやすさで多くの支持を得てきたACモーター。ACスピードコントロールモーターは、この性能、品質、使いやすさはそのままに、モーターの可変速に必要な機能を搭載。ACモーター感覚で手軽にお使いいただけるスピードコントロールモーターです。

高許容トルク・高強度ギヤヘッド採用
許容トルク、強度ともに優れたKIIシリーズのモーター・ギヤヘッドを採用。
ギヤヘッドは独自の側板などによりケース剛性を高め、歯車も熱処理(浸炭焼入れ)によって強度アップを実現しています。

関連情報
シリーズが決まっていない方

セレクションガイド
お客様の装置に最適な製品シリーズをご案内するセレクションガイドです。装置アプリケーション例を選び、ガイダンスに従い項目を選択することで、製品シリーズを選べます。
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課題解決事例集
お客様の装置課題に対するソリューション情報です。実際の製造現場で使われている装置の内製事例や、従来装置の課題を解決する当社おすすめの製品の活用事例をご紹介しています。
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