ブレーキパック
SB50W

- モーターに接続することで、瞬時停止が可能
- 正逆転運転、ブレーキ制御も可能
- 出力 1~90Wまでのモーターに対応
特徴 | ブレーキパック SB50W
4つの機能を搭載
瞬時停止・正逆運転・電磁ブレーキ制御・サーマルプロテクタオープン検出機能 ※ を搭載しています。
- ※ サーマルプロテクタオープン検出機能
(サーマルプロテクタ内蔵モーターと組み合わせた場合のみ)
モーターのサーマルプロテクタ(過熱保護装置)が動作した場合、SB50Wがアラーム信号を出力しモーターへの給電を自動的にストップします。温度が低下し、サーマルプロテクタが復帰してもモーターが自動的に再始動することはありません。外部信号によるアラームリセットが可能です。
長寿命・簡単結線
電流による電子ブレーキですから、機械的な電磁ブレーキのような摩耗部分がなく長寿命。モーターのインチング(寸動)動作などの用途に最適です。
SB50W は無接点タイプのためパワーリレーが不要です。結線も簡単でメンテナンス回数の削減にもつながります。
電子ブレーキ・電磁ブレーキ連動
SB50W は、電磁ブレーキ付モーターと組み合わせて使用することにより、電子ブレーキと電磁ブレーキを連動させ、瞬時停止後、自動的に負荷を保持することができます。瞬時停止後に負荷保持が必要な用途に最適です。

ワイド電圧(100V-230V)対応
SB50Wは世界の主要電圧仕様をカバーする単相100V~230V±10%に1台で対応します。適用モーターの電源電圧に合わせてご使用いただけます。
1W~90Wのモーターに対応
モーター出力1W~90Wのインダクションモーター、レバーシブルモーター、電磁ブレーキ付モーター、防塵・防水モーターと組み合わせての使用が可能です。
シンク/ソースロジック切り替えが可能
入出力回路のシンク/ソースが切り替え可能です。必要に合わせて切り替えてお使いいただけます。
ラインアップ
組み合わせモーター | シリーズ | タイプ | 上段:モーター取付角(mm)/下段:出力(W) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
42 | 60 | 70 | 80 | 90 | |||||
1 | 6 | 15 | 25 | 40 | 60 (55) |
90 (85) |
|||
インダクションモーター | ワールドKシリーズ ※ | リード線 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
端子箱付 | – | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||
IP65端子箱付 | – | ● | – | – | – | – | – | ||
レバーシブルモーター | ワールドKシリーズ | リード線 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
端子箱付 | – | ● | – | ● | ● | ● | ● | ||
電磁ブレーキ付モーター | ワールドKシリーズ | リード線 | – | ● | ● | ● | ● | – | – |
ケーブル付 | – | – | – | – | – | ● | ● | ||
IP65端子箱付 | – | ● | – | – | – | – | – | ||
防塵・防水モーター | FPWシリーズ | – | – | – | ● | ● | ● | ● |
- ※ 2極タイプを除く。
ご注意
- 三相モーターにはご使用いただけません。
ブレーキパックの特性
制動特性(参考値)の見方
ブレーキパックは、モーターを瞬時停止させる安定した制動特性を持っています。制動特性は負荷慣性モーメントに対するオーバーランの値を示した制動曲線で表します。
制動時間は 4n/f 秒以下です。
n :オーバーラン[回転]、f :電源周波数[Hz]
たとえば、25WのインダクションモーターとSB50W を使用し、J=0.25[×10-4kg·m2]の慣性モーメントを持つ負荷を止めるとき、電源周波数50Hzでオーバーランは約1.25回転、制動時間は約0.1秒となります。ギヤヘッドを使用して減速した場合は、ギヤヘッド軸の慣性モーメントをモーター軸に換算して制動特性曲線を見ます。
ギヤヘッド軸慣性モーメントをモーター軸に換算する場合は、以下の式によります。

- JM
- モーター軸に換算した負荷慣性モーメント
- JG
- ギヤヘッド軸での負荷慣性モーメント
- i
- ギヤヘッドの減速比
ブレーキパック制動特性例

制動特性曲線はオーバーランの平均値を示していますので、参考値として見てください。
ブレーキパックの停止精度
ブレーキパックを使用してモーターに制動をかけたときの停止位置誤差(停止位置のばらつき)は、下図のようになります。これは同一条件で500回制動を繰り返したときのオーバーランの分布となり、このばらつきが生じる原因は制動をおこなうためにスイッチを切り替えたときの電源位相の関係で、最大1サイクル(電源周波数)の遅れと、初期制動力にばらつきがあるためです。下図で中間が下がっているのは、ステーターとローターのスロット位置関係によるものです。

ヒューズの容量
ブレーキパックを使用してモーターの瞬時停止をおこなった場合、約0.4秒間モーターには大きな制動電流が流れます。したがって、電源ラインにヒューズを接続するときには、使用モーターの制動電流値(各ブレーキパックの「適用モーター仕様」に記載されています)を参考に、適切な容量のヒューズを備えてください。

その他のブレーキモーターについて
ブレーキパック以外にも、用途に合わせたブレーキモーターをご用意しています。
ブレーキモーターの使い分け
停止精度から選ぶ

- 超低速シンクロナスモーター は、電源を切るだけで10°以内での停止が可能です。
使用頻度から選ぶ

ご注意
- 使用サイクルの数値は、ブレーキの応答性から算出した値です。この値は最大値であり、この頻度で連続してブレーキ操作をおこなえるわけではありません。
- 実際にお使いになるときには、モーターの温度上昇を考慮して、モーターケース表面温度が90℃以下となるような条件でお使いください。
- 超低速シンクロナスモーター は、モーター許容慣性負荷以内であれば電源周波数の1.5サイクルでの起動・停止・正逆運転が可能です。
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