αSTEP ARシリーズ 位置決め機能内蔵タイプ 運転の種類/パルス列入力タイプ 拡張設定による主な付加機能

位置決め機能内蔵タイプ 運転の種類

位置決め機能内蔵タイプは、モーターの運転速度や移動量を運転データで設定し、選択した運転データに従って、運転をおこないます。

位置決め運転

運転パターン

単独運転

PTP(Point to Point)の位置決め運転です。

単独運転
連結運転

運転データを連結した多段変速位置決め運転です。

連結運転
連結運転2

運転データを連結したタイマ付位置決め運転です。
タイマ(ドウェル時間)は0~50.000[s]で設定可能です。(設定単位 : 0.001[s])

連結運転
押し当て運転

負荷に対して連続して加圧する位置決め運転をおこないます。
運転速度はモーター軸で最大30[r/min]です。

押し当て運転
  • ※ ギヤードタイプでは押し当て運転をおこなわないでください。
    モーターやギヤヘッドが破損する原因となります。
+

<起動方法>

  • 運転データ選択方式
  • ダイレクト位置決め
  • 順送り位置決め

原点復帰運転

2センサ方式

リミットセンサ(+LS,-LS)を用いた原点復帰運転です。

2センサ方式

3センサ方式

リミットセンサとHOMEセンサを用いた原点復帰運転です。

3センサ方式

押し当て方式

スライダなどのメカ端に押し当てておこなう原点復帰運転です。

押し当て方式
  • ※ ギヤードタイプでは押し当て運転をおこなわないでください。
    モーターやギヤヘッドが破損する原因となります。

位置プリセット

  • 任意の位置でP-PRESETを入力し、原点を確定する機能です。
  • 原点位置を任意の値に設定できます。

連続運転

  • 速度点数:64点(No.0~63)
  • 変速方法:運転データNo.の切換えをおこないます。
連続運転

その他の運転

JOG運転(テスト運転)

+JOGまたは-JOGを入力することで定寸送りを実行します。

自動復帰動作

モーターが無励磁中に外力によって位置がずれたときに、元の停止していた位置に自動復帰します。

  • ※ 原点復帰運転のシーケンスを搭載していますので、上位マスタの負担軽減、ラダー作成の手間が省けます。

パルス列入力タイプ 拡張設定による主な付加機能

項目 概要 基本設定 拡張設定
パルス列入力方式の選択 1パルス入力、2パルス入力方式(負論理)の選択ができます。

通常設定以外に、位相差入力の設定ができるようになります。

  • 1パルス方式(正論理/負論理)
  • 2パルス方式(正論理/負論理)
  • 位相差入力(1逓倍/2逓倍/4逓倍)
-
分解能設定 機能切替スイッチ(D0、D1、CS0、CS1)で分解能を選択できます。
機能切替スイッチ(D0、D1、CS0、CS1)の各々に相当する電子ギヤの値を変更することができます。 -
運転電流設定 電流設定スイッチ(CURRENT)で運転電流設定を変更できます。
電流設定スイッチ(CURRENT)の0~F(16段階)の各々に相当する値を変更することができます。 -
停止電流割合設定 運転電流に対する停止電流の割合を設定できます。 -
モーター回転座標の設定 モーターの回転座標を設定することができます。 -
カレントオン信号(C-ON入力) モーターを励磁させるための入力信号です。
電源入力時のC-ON入力の論理を設定できます。 -
カレントオン時励磁位置復帰動作
有効/無効
カレントオン時に励磁位置(偏差0位置)への復帰動作をおこなうかどうかの設定ができます。 -
I/O入力信号モード選択 押し当て運転※1にする場合に入力します。 -
アラームコード信号の有効/無効 アラーム発生時にコード出力したい場合に設定します。 -
END信号出力幅設定 END信号出力幅の変更ができます。 -
END信号出力オフセット END信号出力値をオフセットすることができます。 -
A/B相出力 モーターの位置確認用に使用することができます。
タイミング信号出力 モーターが7.2°回転する度に出力されます。
速度フィルタの設定 運転指令にフィルタをかけ、モーターの挙動を抑制します。
設定スイッチ0~F(16段階)の各々に相当する値を変更することができます。 -
ノーマルモード用
振動抑制機能
回転中の共振振動を抑制するように設定できます。 -
加減速時・停止時の振動を抑制するように設定できます。 -
電流制御モード用※2
ゲイン調整
位置・速度ループゲインを調整します。 -
速度積分時定数を調整します。 -
制振制御振動周波数を設定します。 -
制振制御有効/無効を設定します。 -
電源投入時のモーター励磁位置選択 電源投入時のモーター励磁位置を選択できます。 -
データ設定器設定 データ設定器の速度表示を符号付にするか、絶対値表示にするかを選択できます。 -
速度モニタ用のギヤードモーター減速比を設定できます。 -
※1
ギヤードタイプでは押し当て運転をおこなわないでください。モーターやギヤ部が破損する原因になります。
※2
発熱、音をさらに低減したい場合以外はノーマルモードでのご使用をお奨めします。