ステッピングモーター、サーボモーターの課題解決へのご提案

AZからはじめる省タイム省スペース

αSTEP AZシリーズとは

概要

αSTEP AZシリーズは、ステッピングモーターやサーボモーターのような感覚で使える位置決めモーターです。ステッピングモーターをベースに、オープンループ制御とクローズドループ制御をハイブリッドすることで、ステッピングモーターとサーボモーターの長所を両立させたユニークなモーターです。バッテリレスのアブソリュートエンコーダを搭載しています。

AZとは

採用実績

αSTEP AZシリーズは2013年の発売以降、FA(ファクトリーオートメーション)を中心に幅広い用途で採用されてきました。半導体製造装置内のウエハ搬送、検査装置のカメラのピント合わせ、電子顕微鏡内に使用する精密ステージ駆動、医療調剤機器・分析装置の駆動などがその一例になります。

ファクトリーオートメーション
FA(ファクトリーオートメーション)
半導体製造装置
半導体製造装置
精密ステージ
精密ステージ
医療調剤機器・分析装置
医療調剤機器・分析装置
食品計量・包装機
食品計量・包装機
自作ロボット
ロボット

ステッピングモーターへ省タイムのご提案

「装置の設計や製作に時間がかかる」という課題をAZシリーズが解決します。AZシリーズは、位置検出センサ不要、脱調レス、高速原点復帰運転機能などの特徴をもっているため、ステッピングモーターに比べて、装置の設計・製作時間と原点復帰運転の時間が削減できます。また、ステッピングモーターをベースとした構造であるため、置き換えが容易です。

わずらわしい原点センサ、リミットセンサが不要

AZシリーズは、バッテリレスアブソリュートエンコーダを搭載しているため、モーターの電源を切っても位置情報の保持が可能です。そのため、原点やリミットなどの位置検出用のセンサが不要になります。その結果、装置の設計時間と製作時間、メンテナンス時間が短縮されます。例えば3軸の直動機構の場合は、AZシリーズを使うことで、計9個の位置検出用センサを削減できます(1軸あたり計3個のセンサを使う場合)。また、センサケーブルの引き回し、配線などの作業も合わせて不要になります。

3軸直動機構

過負荷による異常停止を回避

AZシリーズは、過負荷になるとモーターの発生トルクが大きくなるような制御を行います。トルク不足によるトラブルを回避できるため、装置のダウンタイムが削減されます。

脱調レス

圧倒的に速い原点復帰

一般的な原点復帰運転では、モーターがリミットセンサ(±LS)や原点センサ(HOME)を感知しながら低速で移動するため時間がかかります。AZシリーズは、バッテリレスアブソリュートエンコーダに原点位置を設定できるため、通常の位置決め運転と同じ速度で原点復帰運転を実行できます。装置の生産能力が向上します。

AZの高速原点復帰運転
AZシリーズの高速原点復帰運転
一般的な原点復帰運転
一般的な原点復帰運転

モーターの状態モニタ・試運転を手軽に実行

AZシリーズは、モーターの試運転、入出力信号のテスト、アラームのモニタ、ステータスのモニタ(位置、速度、負荷率、温度など)などが可能です。そのため、装置製作時の確認作業や調整作業の時間が短縮されます。また、トラブル発生時の原因推定にも効果を発揮します。サポートソフトMEXE02を使うことで実行できます。

サポートソフト

サーボモーターへ省スペースのご提案

「装置の部品点数の増加により省スペース化が必要」という課題をAZシリーズが解決します。AZシリーズは、ドライバとモーターのサイズがコンパクトという特徴をもっているため、サーボモーターに比べて、装置の省スペース化・小型化を実現しやすいです。AZシリーズでは、サーボモーターの50W~400Wに相当するラインアップをご用意しています。

超コンパクトサイズのドライバ

AZシリーズのDC電源入力タイプは、サーボモーターと比べ、ドライバのサイズが非常に小さいという特徴があります。装置や制御盤の省スペース化、小型化に貢献します。装置に搭載する部品やモーターを増やしたいがフットプリントは大きくできない場合などに効果的です。

ミニドライバ
AZシリーズ miniドライバ RS-485通信タイプ

一体構造によるコンパクトなギヤードモーター、アクチュエータ

AZシリーズでは、減速機、回転テーブル、ボールねじなどの機構部品と一体化した製品を幅広く展開しています。一体構造なので部品点数が削減され、コンパクトなサイズを実現しています。装置の省スペース化、小型化に貢献します。

ギヤードモーター
AZシリーズのギヤードモーター
中空ロータリーアクチュエータ
AZシリーズを搭載した中空ロータリーアクチュエータ

サーボモーターと同じ産業用ネットワークでの制御が可能

AZシリーズは、サーボモーター同様に産業用ネットワークで制御できます。対応しているネットワークの種類が豊富なため「機構部は既存設計を流用、ドライバは要求仕様に合わせてネットワークの種類を変更」という柔軟な対応が可能になります。それによって、装置の流用設計が容易となり、設計時間が短縮されます。また、産業用ネットワークを使うことで、信号の配線数が減るため省スペース化にも貢献します。

FAネットワーク
AZシリーズが対応している産業用ネットワークの種類

AZシリーズの製品群

AZシリーズは、装置に必要な回転動作や直線動作を幅広く実現できるラインアップをご用意しています。

モーター、ギヤードモーター

トルク、停止精度(バックラッシ)や価格を考慮して、最適なタイプを選択いただけます。ギヤードモーターは、遊星歯車、平歯車、直交軸、ハーモニックギヤなどをご用意しています。

モーター

電動アクチュエータ

モーターに機構部品を組み付けた電動アクチュエータを各種取り揃えています。電動スライダをはじめ、中空ロータリーアクチュエータ、ラックピニオン、グリッパなどをご用意しています。

電動アクチュエータ

ドライバ

産業用ネットワークへの幅広い対応に加え、電源入力の種類(AC、DC)、形状の種類(単軸ドライバ、多軸ドライバ、小型ドライバ)も豊富です。

ドライバ

ロボット

AZシリーズを動力に採用した、小型・軽量のロボットです。垂直多関節ロボット、水平多関節ロボット、直交ロボットなどをご用意しています。

ロボット