電動アクチュエータ DRLⅡシリーズ 位置決め機能内蔵タイプ
位置決め機能内蔵タイプの接続方法
お客様の運転システムにあわせて、以下の制御方法の選択が可能です。
I/O
ドライバに位置決めユニット(パルス発振器)の機能を内蔵しているため、スイッチボックスまたはPLCと直結して、I/Oによる運転システムを構成できます。PLC側に位置決めユニットが不要になるため、省スペース・システムの簡素化を実現します。
Modbus(RTU)/RS-485
RS-485通信で、運転データやパラメータの設定、運転指令の入力をおこなえます。
シリアル通信ユニット1台に対して、ドライバを最大31台まで接続可能です。また、複数軸の同時スタートを可能にする機能を持っています。プロトコルはModbus(RTU)に対応しており、パネルコンピュータやパソコンなどに接続できます。
FAネットワーク
ネットワークコンバータ(別売)を使用することで、CC-Link通信とMECHATROLINK通信、EtherCAT通信に対応できます。
各種通信で運転データやパラメータの設定、運転指令の入力をおこなえます。
システム構成
アクチュエータの運転に必要な情報をドライバに持たせるため、上位PLCの負担が軽減します。
複数軸制御の場合のシステム構成がシンプルになります。
別売りのデータ設定器 OPX-2A、サポートソフト MEXE02もしくはRS-485通信による設定となります。

運転の種類
位置決め機能内蔵タイプは、アクチュエータの運転速度や移動量を運転データで設定し、選択した運転データにしたがって、運転をおこないます。運転の種類は4パターンです。
位置決め運転
運転パターン
単独運転
PTP(Point to Point)の位置決め運転です。

連結運転
運転データを連結した多段変速位置決め運転です。

連結運転2
運転データを連結したタイマ付位置決め運転です。
タイマ(ドウェル時間)は0~50.000[s]で設定可能です。(設定単位 : 0.001[s])


<起動方法>
- 運転データ選択方式
- 順送り位置決め
原点復帰運転
2センサ方式
リミットセンサ(+LS,-LS)を用いた原点復帰運転です。

3センサ方式
リミットセンサとHOMEセンサを用いた原点復帰運転です。

位置プリセット
- 任意の位置でP-PRESETを入力し、原点を確定する機能です。
- 原点位置を任意の値に設定できます。
連続運転
- 速度点数:63点(No.1~63)
- 変速方法:運転データNo.の切換えをおこないます。

その他の運転
JOG運転
+JOGまたは-JOGを入力することで定寸送りを実行します。
主な機能
グループ送信機能(RS-485通信またはネットワークコンバータ経由)
RS-485通信で接続した複数軸でグループを構成し、グループ単位で指令を送信することができます。
複数軸の同時スタートや同一動作も可能です。

ティーチング機能
データ設定器 OPX-2A(別売)またはサポートソフト MEXE02※を使用して、ティーチングができます。
テーブルを目的の位置まで移動し、そのときの位置データを位置決めデータとして記憶します。

- ※ サポートソフトは、こちらからダウンロードできます。
PLS-OUT出力機能
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同期運転が可能
指令値と同じパルス数、パルス速度の信号を出力します。
PLS-OUT信号と、DIR-OUT信号(回転方向信号)を他のドライバに入力し、別軸のアクチュエータを駆動させることができます。 -
位置カウントに利用
出力された信号をカウントすることで、アクチュエータへの指令位置を確認できます。