AZ Lシリーズ のラックピニオン機構で最速運転やってみた!

やってみた!

~ 上下駆動で最高速度500mm/s出してみた! ~

AZシリーズを搭載したラックピニオンのついたLシリーズでデモ機をつくりました。単純な往復運転ぐらいならPLCレスでシステムが完結できるAZシリーズ。簡易的なシーケンスプログラムを組むことができるのです。
今回はタッチパネルをペンダント代わりにRS-485で接続。タッチパネルはPro-faceを使っており、画面デザインは自作です。(このまま売っている訳ではありません。)

使用製品:LM2F500AZMC‐2, AZD-AD

使用製品:LM2F500AZMC‐2, AZD-AD

タッチパネル:Pro-face GP4116T2D

タッチパネル:Pro-face GP4116T2D

この製品の最大可搬質量は30kgですが、さすがにこのデモ機では試せませんので、とりあえずワーク無しで行うことにしました。
試しに動かすと意外に速いので、のぞき込んでケガしないようにアクリルで覆いました。後ろ側はこんな感じです。

ケーブルを処理するために巻いた様子

ちょっとケーブルの処理に困って邪魔にならない様に、とりあえず巻きました。電源スイッチのあるボックスの中には制御用のDC24V電源が入っています。モーター駆動はAC100Vです。
500mm/sの速度設定で、160mmの距離を上下4往復させてみました。

500mm/sは想像よりダイナミックな動き。ラック部分を高速で上下するので、結構な音です。
ちなみに、もう少し速度を下げて動かすと、普通のラックピニオン駆動音です。上昇時は40mmずつ100mm/sの速度で位置決めして、下降時は160mmを200mm/sの速度で動かしています。

追加の実験として、速度・加減速設定はそのままで速度フィルタの時定数を1ms→200msに変更。
運転データをまとめて低速時の振動や滑らかな動作の実現に有効です。
ただ、設定値を大きくすると、指令に対する同期性が低下するので要注意です。

この製品は高速タイプと呼ばれるもので、最小移動量設定は、0.01mm単位です。
もう1種類、高可搬タイプというものがあります。もっと遅いですが100kgまで持ち上げられて、こちらは最小移動量は0.001mm設定できます。
ラックピニオンとモーターが一体なので、設計の手間が省けるメリットはあると感じます。

  • ※ デモ機を用いて実機確認したものですので保証値ではありません。

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タッチパネル:Pro-face GP4116T2D
ケーブルを処理するために巻いた様子