Q.AZシリーズでのModbus通信で、連続していないレジスタアドレスのデータを1回で設定できますか?
間接参照を使用して1回で設定することができます。
間接参照は、送信専用のアドレス(間接参照アドレス)にデータを格納して設定する方法です。
設定したいデータのアドレスが連続していなくても、間接参照アドレスが連続しているため、1つのクエリで送信できます。
<間接参照の概要>
間接参照エリアが4928(1340h)~4991(137Fh)まで用意されており、自由に割当ができます。
Modbus(RTU)では一度に設定できるのは連続したアドレスに限るため、不要なアドレスを飛ばせません。
このエリアに読み書きしたいアドレスを連続で並べることで、必要なデータのみを1回で設定することができます。

連続したアドレスのため、一度に読み書きできます
<設定例>
ドライバ出力・検出位置・トルクモニタを読み出す場合の例です。

サポートソフトMEXE02の間接参照対象アドレスに設定をします。

読み出しのクエリとレスポンスは以下のようになります。
クエリ
フィールド名称 | データ | 内容 | |
---|---|---|---|
スレーブアドレス | 01h | スレーブアドレス1 | |
ファンクションコード | 03h | 保持レジスタからの読み出し | |
データ | レジスタアドレス(上位) | 13h | 読み出しの起点となるレジスタアドレス ※今回は間接参照エリア0 |
レジスタアドレス(下位) | 40h | ||
レジスタ数(上位) | 00h |
起点のレジスタアドレスから読み出すレジスタの数 ※「ドライバ出力状態」、「検出位置」、「トルクモニタ」の上位・下位で計6個(=0006h) |
|
レジスタ数(下位) | 06h | ||
エラーチェック(下位) | C0h | CRC-16 の計算結果 | |
エラーチェック(上位) | 98h |
- レスポンス
- ※□□は読み出し値によって異なります
フィールド名称 | データ | 内容 | |
---|---|---|---|
スレーブアドレス | 01h | クエリと同じ値 | |
ファンクションコード | 03h | クエリと同じ値 | |
データ | データバイト数 | 0Ch | クエリのレジスタ数の2倍の値 (6×2=12個=000Ch) |
レジスタアドレスのリード値(上位) | □□h | レジスタアドレス1340hの読み出し値 ※今回はドライバ出力状態(上位) |
|
レジスタアドレスのリード値(下位) | □□h | ||
レジスタアドレス+1のリード値(上位) | □□h | レジスタアドレス1341hの読み出し値 ※今回はドライバ出力状態(下位) |
|
レジスタアドレス+1のリード値(下位) | □□h | ||
レジスタアドレス+2のリード値(上位) | □□h | レジスタアドレス1342hの読み出し値 ※今回は検出位置(上位) |
|
レジスタアドレス+2のリード値(下位) | □□h | ||
レジスタアドレス+3のリード値(上位) | □□h | レジスタアドレス1343hの読み出し値 ※今回は検出位置(下位) |
|
レジスタアドレス+3のリード値(下位) | □□h | ||
レジスタアドレス+4のリード値(上位) | □□h | レジスタアドレス1344hの読み出し値 ※今回はトルクモニタ(上位) |
|
レジスタアドレス+4のリード値(下位) | □□h | ||
レジスタアドレス+5のリード値(上位) | □□h | レジスタアドレス1345hの読み出し値 ※今回はトルクモニタ(下位) |
|
レジスタアドレス+5のリード値(下位) | □□h | ||
エラーチェック(下位) | □□h | CRC-16 の計算結果 | |
エラーチェック(上位) | □□h |
製品カテゴリ: αSTEP 、電動アクチュエータ
機種・シリーズ: AZシリーズ 、電動アクチュエータ AZシリーズ搭載
内容: 使用方法・設定方法 、機能・特性・仕様・外形図
FAQ No.: 285
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