騒音値にも、ルールがあるんですね!


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前の通りの道路工事、長びいてますね。うるさくて仕事になりませんよ。
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ほんとね。こういうのを「騒音」っていうのよね。
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でも窓を閉めてしまうと、まだまだ暑いしなあ...。
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ショールームのプロペラファンでも借りてきたら。(笑)

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・・・また、いじめるーう。
そうだ、騒音っていえば、総合カタログのファンのページに騒音値が掲載されていますね。 -
そうよ。ファンの用途は幅広いでしょ。工場だけでなく、事務所や病院でも使われたりするから、騒音値が採用のポイントになる場合もあるのね。ところで、騒音値って、ファンの吸込側から1mの距離をおいてAレンジで測定した値だって知ってた?
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えっ、Aレンジってなんですか?
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私たちの耳は一般に20Hz~20kHzまでしか聞き取れないと言われているの。だから騒音値を人間の聴感に近くなるよう補正していて、これをAレンジというのよ。
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知らなかった! さすがだなあ、照代さん。じゃあ、あの道路工事の騒音はAレンジでどのくらいなんでしょうね。
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そうねえ・・・、一般的に工事などの騒音は110dBくらいあるわ。ちなみに、オリエンタルモーターのファンは静かな公園と同じレベルの40dB前後よ。
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へぇ~。でも音って聞く場所によって聞こえ方が違ってきますよね。
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そうね。騒音値は測る距離によって変わるから、カタログには必ず測定箇所と何mの測定距離をおいて測定したかを明記しているのよ。
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本当だ。オリエンタルモーターのファンは吸込側から1mの距離で測定したもの、と明記していますね。
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測定距離が異なれば値もかわってくるでしょ。比較するときは必ず測定距離を確認する必要があるってことね。
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dBが低いから騒音値も低いと思っていても、測定距離が離れているだけだった、ってこともありえますね。
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だからその点は気をつけないといけないの。騒音値と距離には規則性があるのね。例えば測定距離1mを倍の2mにして測定すると騒音は6dB下がり、4m離れるとさらに6dBさがって12dB下がることになるの。反対に測定距離が1mから50cmになると騒音値は 6dBあがるのよ。
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へぇー! ということは、ある距離においての騒音値がわかっていれば、異なる距離の騒音値も推定できるわけですね。
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そうよ。詳しい計算方法は、オリエンタルモーターホームページの「ファンのQ&A」に載っているから確認してみてね。
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わかりましたっ! さっそく見てみます。
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あら、お話ししているうちに工事の音がなくなったみたい。
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(ぐうぅぅぅ)
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今の学くんのおなかの音はAレンジで30dBってとこかしら。もうお昼の時間ね。
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どおりでおなかぺこぺこなわけですよ。照代さん今日は何食べにいきますか?