騒音値にも、ルールがあるんですね!

おしえて!照代さん
おしえて!照代さん
  • 学くん

    前の通りの道路工事、長びいてますね。うるさくて仕事になりませんよ。

  • 照代さん

    ほんとね。こういうのを「騒音」っていうのよね。

  • 学くん

    でも窓を閉めてしまうと、まだまだ暑いしなあ...。

  • 照代さん

    ショールームのプロペラファンでも借りてきたら。(笑)

  • 学くん

    ・・・また、いじめるーう。
    そうだ、騒音っていえば、総合カタログのファンのページに騒音値が掲載されていますね。

  • 照代さん

    そうよ。ファンの用途は幅広いでしょ。工場だけでなく、事務所や病院でも使われたりするから、騒音値が採用のポイントになる場合もあるのね。ところで、騒音値って、ファンの吸込側から1mの距離をおいてAレンジで測定した値だって知ってた?

  • 学くん

    えっ、Aレンジってなんですか?

  • 照代さん

    私たちの耳は一般に20Hz~20kHzまでしか聞き取れないと言われているの。だから騒音値を人間の聴感に近くなるよう補正していて、これをAレンジというのよ。

  • 学くん

    知らなかった! さすがだなあ、照代さん。じゃあ、あの道路工事の騒音はAレンジでどのくらいなんでしょうね。

  • 照代さん

    そうねえ・・・、一般的に工事などの騒音は110dBくらいあるわ。ちなみに、オリエンタルモーターのファンは静かな公園と同じレベルの40dB前後よ。

  • 学くん

    へぇ~。でも音って聞く場所によって聞こえ方が違ってきますよね。

  • 照代さん

    そうね。騒音値は測る距離によって変わるから、カタログには必ず測定箇所と何mの測定距離をおいて測定したかを明記しているのよ。

  • 学くん

    本当だ。オリエンタルモーターのファンは吸込側から1mの距離で測定したもの、と明記していますね。

  • 照代さん

    測定距離が異なれば値もかわってくるでしょ。比較するときは必ず測定距離を確認する必要があるってことね。

  • 学くん

    dBが低いから騒音値も低いと思っていても、測定距離が離れているだけだった、ってこともありえますね。

  • 照代さん

    だからその点は気をつけないといけないの。騒音値と距離には規則性があるのね。例えば測定距離1mを倍の2mにして測定すると騒音は6dB下がり、4m離れるとさらに6dBさがって12dB下がることになるの。反対に測定距離が1mから50cmになると騒音値は 6dBあがるのよ。

  • 学くん

    へぇー! ということは、ある距離においての騒音値がわかっていれば、異なる距離の騒音値も推定できるわけですね。

  • 照代さん

    そうよ。詳しい計算方法は、オリエンタルモーターホームページの「ファンのQ&A」に載っているから確認してみてね。

  • 学くん

    わかりましたっ! さっそく見てみます。

  • 照代さん

    あら、お話ししているうちに工事の音がなくなったみたい。

  • 学くん

    (ぐうぅぅぅ)

  • 照代さん

    今の学くんのおなかの音はAレンジで30dBってとこかしら。もうお昼の時間ね。

  • 学くん

    どおりでおなかぺこぺこなわけですよ。照代さん今日は何食べにいきますか?

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