脱調レスステッピングモーターユニット ARシリーズの低損失化技術

2008年5月30日時点の情報です。

ARシリーズは、高速運転と連続運転へのご要望に応えるべく開発されました。
モーターとドライバの損失を下げることで、以前は不可能だった連続運転を可能にしています。
ARシリーズのユニット損失は、従来品に比べ、67%減少しており、モーター損失は 73%、ドライバ損失は26%それぞれ減少しました。
また、ARシリーズの運転時の損失を同サイズのサーボモーターと比較すると、位置決め距離が短い場合には ARシリーズの損失が低くなることがわかりました。発熱の問題から、連続運転などサーボモーターしか使用できなかった用途にステッピングモーターの用途が拡大するだけでなく、発熱を理由にサーボモーターも使えなかった用途に使用することも期待できます。
本稿では、ARシリーズの低損失化技術として、ステッピングモーターの低鉄損化技術について説明します。

目次

  • 1. はじめに
  • 2.ステッピングモーターユニットの損失
    • 2.1.損失の分類
    • 2.2.界磁鉄損
    • 2.3.モーター損失と損失の分離
  • 3.ARシリーズの低損失化技術
    • 3.1.モーターの低鉄損化技術
    • 3.2.ドライバの低損失化技術
    • 3.3.ARシリーズの損失
  • 4.位置決め運転時の損失
    • 4.1.損失特性
    • 4.2.位置決め運転時の損失
    • 4.3.計算結果
  • 5.まとめ
お知らせ ここでは、「1. はじめに」の内容のみを掲載しています。
続きは以下よりPDFをダウンロードのうえ、ご覧ください。

1. はじめに

ステッピングモーターはオープンループで速度と位置を正確に制御できるモーターで、簡単に使用できるという利点がある一方、高速回転時の発熱が大きいという欠点がありました。従来は停止時保持力や低速トルクを利用した使い方が多く、モーターへの要求は高トルク化が中心でしたが、近年は装置のタクトタイム短縮のため、高速運転や連続運転ができることが要求として高まってきました。その要求に応えるために開発された製品が、脱調レスステッピングモーターユニットARシリーズです。
従来品に比べ、ドライバ損失、モーター損失ともに低減されていますが、ここでは、ARシリーズの低損失化技術としてステッピングモーターの低鉄損化技術を中心に説明します。
さらに、位置決め運転時の損失をサーボモーターと比較した結果についても紹介します。

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