5相ステッピングモーターユニット RKⅡシリーズの特徴

2013年3月29日時点の情報です。

ステッピングモーターは、半導体製造装置、医療機器、測定器などの産業分野で幅広く使われています。オリエンタルモーターでは、調整の手間が無く使いやすいユニット製品としてステッピングモーターを提供してきました。
この度開発したRKⅡシリーズは、RKシリーズをリニューアルしたユニット製品です。モーター部にはαSTEP ARシリーズで開発した高効率技術を応用しています。ドライバ部は最新のデジタル技術を採用して小型化を図っています。
RKⅡシリーズの特性と特長を紹介します。

目次

  • 1. はじめに
    • 1.1.ステッピングモーターの歩み
    • 1.2. 5相ステッピングモーターの特徴
  • 2. RKⅡシリーズの特徴
    • 2.1.低損失化
    • 2.2.発熱低減による効果
    • 2.3.消費電力の低減
    • 2.4.低振動化
    • 2.5.省スペース化
      • 2.5.1.ドライバサイズの小型化
      • 2.5.2.密着取付
    • 2.6.取付角42mmサイズのトルクアップ
  • 3. RKⅡシリーズの新機能
    • 3.1.モーターの改良点
    • 3.2.機能の設定
      • 3.2.1.ステップ角の設定
      • 3.2.2.モーター電流設定
    • 3.3.入出力信号の種類
      • 3.3.1.パルス信号
      • 3.3.2.I/O信号
    • 3.4.アラーム表示
  • 4. ラインアップ
  • 5. まとめ
お知らせ ここでは、「1. はじめに」の内容のみを掲載しています。
続きは以下よりPDFをダウンロードのうえ、ご覧ください。

1. はじめに

1.1. ステッピングモーターの歩み

ステッピングモーターの需要が急速に伸びていた1980年代前半、ドライバとステッピングモーターは別々に設計され、それらを組み合わせて使用するには電流調整など専門的な知識が必要となり、ユーザの負担となっていました。そのようなわずらわしさを解決するため、購入すれば無調整で使用できる使いやすさをコンセプトとして、5相ステッピングモーターとドライバを組み合わせた業界初の「ユニット」であるUPDシリーズを1985年に商品化しました。これによりステッピングモーターは誰にでもお使いいただける汎用的なモーターとなり、用途が拡大するきっかけとなりました。
以来、使いやすさに加えて、高トルク、低振動という性能を向上し1994年には5相マイクロステップ駆動のUFKシリーズ、2000年には入力パルス周波数を変更せずにマイクロステップ駆動を実現する、スムースドライブ機能を搭載したRKシリーズと、利便性の高い製品を商品化してきました。
新しく商品化したRKⅡシリーズは、ARシリーズで培ってきた高効率技術を採用した5相ステッピングモーターと、最新のデジタル技術を用いて小型化したドライバを組み合わせたユニットです。このRKⅡシリーズについて紹介します(図1参照)。

RK2シリーズ
図1 RKⅡシリーズの外観

1.2. 5相ステッピングモーターの特徴

RKⅡシリーズは5相ステッピングモーターユニットです。ステッピングモーターには2相、3相などもありますが、5相は振動が小さいので、機構などに取り付けても共振が起こりにくく、使いやすいステッピングモーターです。例として2相と5相のステッピングモーターをマイクロステップで回転させたときの振動特性を図2に示します。この図の縦軸は振動の大きさを表します。この図から5相ステッピングモーターは極低速度域から滑らかに回るモーターであることがわかります。

5相と2相の振動特性の違い
図2 5相と2相の振動特性の違い

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