高性能・高機能ブラシレスモーターユニット BXⅡシリーズの開発
2013年10月31日時点の情報です。
ブラシレスモーターは、省エネルギー、省スペース、広い速度制御範囲、高い速度安定性などの特徴から、さまざまな装置や機器の駆動源として使用されています。しかし、装置や機器への要求は近年より高くなっており、それに伴いモーターにも高い性能が求められるようになってきました。
そこで、これらの要求に応えるために、ブラシレスモーターの最上位機種であるBXⅡシリーズを開発しました。新たに電流ループを追加したことで、サーボモーターに迫る特性・機能になり、従来品よりも幅広い用途で使える製品となりました。
BXⅡシリーズの新機能とそれを実現した新技術について紹介します。
目次
- 1. はじめに
- 2. BXⅡシリーズの特徴
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3. BXⅡシリーズの新技術
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3.1.損失低減と省スペース化
- 3.1.1.二相変調方式による損失低減
- 3.1.2.放熱構造の改善
- 3.1.3.取付環境と温度上昇
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3.2.電流検出精度の向上による制御性改善
- 3.2.1.相電流検出回路
- 3.2.2.トルク制限精度の向上
- 3.2.3.応答性の向上
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3.1.損失低減と省スペース化
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4. BXⅡシリーズの向上した性能と新機能
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4.1.速度制御
- 4.1.1.速度制御範囲の拡大
- 4.1.2.速度設定のゲイン・オフセット機能
- 4.1.3.速度安定性
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4.2.速度制御
- 4.2.1.位置決め方式
- 4.2.2.連結運転
- 4.2.3.ラウンド機能
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4.1.速度制御
- 5. BXⅡシリーズのラインアップ
- 6. まとめ
続きは以下よりPDFをダウンロードのうえ、ご覧ください。
1. はじめに
ブラシレスモーターは、ローターに永久磁石を採用しており、薄型でありながら高出力なモーターです。また、インバータ駆動のインダクションモーターよりも高効率で可変速範囲も広いという利点を持っています。そのブラシレスモーターの中でも、速度制御だけでなく位置制御やトルク制限機能を備えたBX シリーズは、ブラシレスモーターの最上位機種です。
近年では半導体や液晶、電子部品の製造装置などを中心として、より高精度で高応答、高機能のモーターが求められるようになりました。このような高い要求に応えるべく、BXシリーズをリニューアルし、高性能・高機能を実現したBXⅡシリーズを開発しました。BXⅡシリーズはブラシレスモーターの使いやすさを損なわずに、サーボモーターに迫る性能と機能を実現した製品です(図1参照)。

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