ステッピングモーターユニットCVKシリーズ(CVDシリーズ※) ドライバの制御と回路技術
2014年10月16日時点の情報です。
※2020年6月12日にCVKシリーズからCVDシリーズに変更しました。
CVKシリーズ用のドライバには、次の二つの特長があります。一つ目は2相用と5相用のドライバが取付互換なことで、CPUを用いたデジタル電流制御と、構成変更が可能なハーフブリッジインバータにより実現されています。
二つ目は高出力トルク化と低振動化という、特性の向上です。損失の小さいスイッチング素子の採用と基板への放熱構造の採用により得られた運転電流の増大によって、全速度域で高トルク化を図りました。また、電流制御系の変更とデジタル電流制御の採用、更にモーターの磁気特性を考慮した電流補正技術により、低振動化を実現しました。
CVKシリーズ用ドライバの制御と回路技術について紹介します。
1. はじめに
CVKシリーズは従来のステッピングモーターユニットから、大幅に特性を改善した商品です(図1参照)。RENGA No.179 において、CVKシリーズの特長について紹介しました。
CVKシリーズの特長として、2相ステッピングモーター用ドライバと5相ステッピングモーター用ドライバを同一の基板で構成した点、および従来製品と比較し、高トルク化・低振動化という特性面の改善が図られている点が挙げられます。
本稿では、これらの特長を実現したCVKシリーズ用ドライバに盛り込まれている、制御技術と回路技術について紹介します。

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