PKPシリーズ 小型・薄型コネクタ搭載モーターの開発
2018年12月13日時点の情報です。
従来のPKPシリーズで要望が多かった、リード線の引き回しのしやすさとコネクタ部の低背化に応えるため、モーターサイズを変えずにPKPシリーズ小型・薄型コネクタ搭載モーターを開発しました。コネクタ部の低背化を実現するためにモーター構造を工夫し、さらに、コネクタは端子の材質及び形状を見直して高電流に対応しました。また、磁気設計の適正化によるトルク及び振動の特性向上と、出力軸に対するアキシアル・ラジアル方向の許容荷重の向上を図っています。ここでは、PKPシリーズ小型・薄型コネクタ搭載モーターの構造や特性について説明します。
1. はじめに
ステッピングモーターは、オープンループで位置制御・速度制御が可能なモーターです。そのため、自動改札機や監視カメラなど、さまざまな用途で採用されています。特にオリエンタルモーターのハイブリッド型ステッピングモーターは、高トルクと高精度を特長としています。
従来のPKPシリーズ(以下、従来品)は、PKシリーズの特性を向上するとともに、モーターの取り付け・取り外しの作業性を改善するため、リード線をモーターから直接引き出す構造(以下、リード線タイプ)ではなく、モーターにコネクタを搭載し、接続ケーブルを使用してドライバと配線する方式(以下、コネクタタイプ)を採用しました。
新たに開発したPKPシリーズ小型・薄型コネクタ搭載モーター(以下、新製品。図1参照)では、さらに、従来品で要望が多かったコネクタ部の低背化、高トルク化、出力軸許容荷重の向上を図りました。

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