CVKシリーズ(CVDシリーズ※) Sタイプドライバの開発
2019年2月28日時点の情報です。
※2020年6月12日にCVKシリーズからCVDシリーズに変更しました。
近年、更なる装置の高機能や小型化が求められています。CVKシリーズ Sタイプドライバは、自作制御ボードでステッピングモーターを使用されているお客様向けに、もととなったCVKシリーズドライバの特性を継承した上で、基板に実装する仕様とし、装置の小型化と、高性能化に貢献できる製品としました。
本稿では、ベースとなったCVKシリーズドライバからの変更内容と、その背景について説明します。具体的には、CVKシリーズドライバから変更した回路構成や、新しく追加した機能(I/O、モーター型番設定、SPI(注1)通信)の内容について紹介します。
(注1) SPI : Serial Peripheral Interface
1. はじめに
ステッピングモーターは、半導体製造、計測、分析など幅広い装置に使われています。特に小型化が必要な装置の量産化においては、上位コントローラとモータードライバを同一基板に実装した自作の制御ボードが用いられています。
自作制御ボードの多くには市販のステッピングモーター用ドライバICが採用されています。しかし、装置の性能や騒音に対する要求レベルが上がるにしたがって、市販のドライバICでは満足できないケースが増えています。
CVKシリーズドライバ(以下、CVD)は、従来のステッピングモーターより高トルク、低振動、低騒音という優れた特性をもっていますが基板実装には対応していませんでした。(図1 参照)

そこで、CVDの特性を維持した上で自作制御ボードに実装可能なCVKシリーズ Sタイプドライバ(以下、CVD-S)を開発しました。(図2参照)

本稿では、CVD-Sを開発するにあたり、自作制御ボードに実装されることを考慮し新たに追加した機能や仕様と、その技術的背景について紹介します。
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