ABZOセンサ搭載サーボモーター AZXシリーズの開発
2024年5月13日時点の情報です。
装置のタクトタイム短縮のため、ロングストロークで、大きな負荷がかかる軸には、高速域においてもさらなる高トルクのモーターが必要とされています。また、各種FAネットワークへの対応による省配線化や、装置の立ち上げ時間の短縮のために、モーター制御の統一などが要望されています。AZXシリーズは「AZシリーズの高出力化」をコンセプトに開発しました。AZシリーズのモーター部をハイブリッド型ステッピングモーターからSPMモーターにすることで、高速域における高トルク化を実現しています。さらにAZシリーズの特徴である「ABZOセンサ」や、簡易シーケンスなどの豊富な機能を継承することで、AZシリーズと同様の操作性としています。本稿では、AZXシリーズの特徴や、高出力化による発熱増加の対策として、モーターとドライバに対して実施した、熱分離設計および放熱構造変更について説明します。
1. はじめに
オリエンタルモーターでは、バッテリレス多回転アブソリュートセンサ「ABZOセンサ」を搭載したAZシリーズにおいて、多軸ドライバやminiドライバ、また、各種FAネットワークへの対応など、さまざまなラインアップを追加してきました。
一般的に、装置のタクトタイム短縮のため、ロングストロークで、大きな負荷がかかる軸には、高速域におけるさらなる高トルクのモーターが必要とされています。しかし、AZシリーズはモーター部がハイブリッド型ステッピングモーターのため、高速域ではトルクが低下し、このような用途に対応することが困難でした。
そこで、「AZシリーズの高出力化」をコンセプトにAZXシリーズの開発を行いました。
AZXシリーズではモーター部を変更し、高速域での高トルク化を実現しています。さらにAZシリーズの特徴であるABZOセンサや、豊富な運転機能を継承することで、AZシリーズと同様の操作性としています。

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