コンパクト電動シリンダで「押し当て運転」やってみた!

やってみた!

~ 「押し当て運転」って簡単にできちゃう? ~

モーターを使って『圧入や加圧、締め付けをさせたい』といったご相談をよくいただきます。その際に当社では負荷に押し当たったときに連続で加圧運転をする『押し当て運転』をご提案しています。
今回はそんな『押し当て運転』をコンパクト電動シリンダのDRS2シリーズで実際にやってみました!

運転電流 25% 40% 50%

通常こういった動きはPLC(プログラマブルロジックコントローラ)などを用いて制御しますが、DRS2シリーズには簡易シーケンス機能を搭載しているAZシリーズ位置決め機能内蔵タイプを使用している為、押し当て運転もPLCを使わなくても大丈夫です。

運転データNo.ごとに押し当て力と押し当て時間を設定できるので、データNo.を選択して、簡単に変更ができます。

設定はサポートソフト MEXE02で行います。早速、設定してみます。
記設定例は押し当て運転部分のみを抜粋しております。

サポートソフト設定例
押し当て運転のトルク値を50%に制限した場合のトルク特性

押し当て力は運転電流で調整することが可能です。運転電流を100%に設定すると励磁最大静止トルクになります。励磁最大静止トルクとはモーターが通電状態(定格電流)で停止しているときの最大保持トルク(保持力)です。
グラフのようにトルク値を50%に制限したい場合は、運転電流を50%に設定します。

上記設定例の運転電流55%で動作させたデモ機の動画がこちら。
こちらのデモ機は当社のドライバに上記設定例のデータを読み込ませた状態で、Pro-faceのプログラマブル表示器(タッチパネル表示器)で制御しています。

冒頭でご説明した通り、運転データNo.ごとに押し当て力と押し当て時間を設定できるので、押し当て力のパターン追加や変更も簡単です。
このようにDRS2シリーズであれば、サポートソフトによる設定だけで押し当て運転が実現できます。

  • ※ デモ機を用いて実機確認したものですので保証値ではありません。

関連製品

運転電流 25% 40% 50%
サポートソフト設定例
押し当て運転のトルク値を50%に制限した場合のトルク特性