ローダーアンローダー(昇降装置)の搬送質量増・省スペース化事例
課題
搬送質量を増やしたい

従来の装置
ボールねじと位置決めモーターを使用した、重量物を昇降する装置。
- 用途
- ワークが入ったバケットの上下搬送
従来の問題点
- 搬送質量を増やすためには、モーターの大型化や、ガイドなどの機構部品の見直しが必要になってしまう
- スペースに余裕がないため、見直し後の装置を設置できない恐れがある
解決策
ラック・ピニオンシステム Lシリーズ
αSTEP AZシリーズ搭載
最大100㎏までの垂直搬送が可能

可搬質量が大きいラック・ピニオン機構に、位置決めモーターを組み付けたLシリーズなら、最大100kgまでの重量物を搬送できます。
具体的なアプリケーション例

取付角80mmで、最大100㎏まで搬送可能
Lシリーズの直動機構部は、コンパクトな設計ながら、高強度加工を施していることにより、大きな負荷を搬送することができます。


モーメントを考慮しない取り付けであれば、可搬質量分をそのまま搬送できます。
可搬質量を増やしつつ、ボールねじ機構よりも省スペース化
ラック・ピニオン機構の製品は、ラック両端を固定すれば、本体部を自走させることができます。
モーターや連結部品の出っ張りがなくなるため、ボールねじ機構よりも装置を省スペース化できます。
【ワークを同じストローク分動かす場合の構成例】
ボールねじ機構の場合 | Lシリーズの場合 | |
構成部品数 | 8点 | 2点 |
外観 |
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原点センサ・リミットセンサ不要で、配線もすっきり
モーター部に使用されているαSTEP AZシリーズには、機械式アブソリュートセンサが搭載されています。
Lシリーズのストローク全体の絶対位置が検出できるため、外部センサによる座標管理が不要になります。
配線を減らすことで、制御盤等のレイアウト設計の自由度が上がり、さらなる省スペース化が期待できます。