Q.ステッピングモーター(αSTEPを含む)にノイズ対策をしたいのですが、どのような方法がありますか?

A.

ノイズは制御モーターの誤動作・位置ずれ等の原因となります。必要に応じてノイズ対策をしてください。
基本的なノイズ対策としては、優先順位が高い順に以下の方法が有効です。

  1. ノイズ発生源を抑える

  2. ノイズが伝達されにくい環境にする

  3. ノイズ受け側の耐量を上げる

詳細

  1. ノイズ発生源を抑える
    発生源ごとに、ノイズレベルを下げる対策をとります。

    • PE端子またはFG端子を接地する
    • ノイズを吸収する機器を接続する
    • ノイズフィルタ
      電源ラインのノイズを低減します。
    • サージ電圧吸収用CR回路
      リレー接点のサージノイズを低減します。
  2. ノイズが伝達されにくい環境にする

    • 動力線と信号線を分ける
    • ケーブル長を短くする
    • ノイズ源を離す
    • ドレイン線付きの信号ケーブルを使用する
      ドレイン線で接地することで、耐ノイズ性が向上します。
      ドレイン線に端子を圧着した専用信号ケーブル(別売)をご用意しています。
      • ※ 詳しくはお問い合わせください。
    ドレイン線付信号ケーブル
    ドレイン線付信号ケーブル
    • パルスラインをツイストペアにする
      ツイストペアにすることで、外部から加わる磁力線の影響で発生する電圧(ノイズ)を相殺することができます。
      • ツイストペア線
        ツイストペア線
      • 発生電圧
      • 平行線の場合
        発生電圧が同方向のため、加算される
      • ツイストペアの場合
        発生電圧が相殺される
  3. ノイズ受け側の耐量を上げる

    • ラインドライバ出力
      ラインドライバ出力とは、専用ICを使いふたつの信号出力の電圧差でON/OFFする通信形態です。

      ラインドライバ出力
      ラインドライバ出力

      電圧の差を見てON/OFFを判断するため、ノイズの影響を受けにくくなります。
      一部シリーズでラインドライバ出力との配線を紹介しています。

      オープンコレクタとラインドライバのノイズの影響
      オープンコレクタとラインドライバのノイズの影響
    • パルス出力変換器を使用する
      オープンコレクタ出力をラインドライバ出力に変換する回路です。
      パルス発振ユニット(コントローラ)がオープンコレクタ出力であっても、この変換器を介在させることでラインドライバ出力に変換でき、耐ノイズ性が向上します。
      • ※ パルス出力変換器(別売)についての詳細は、お問い合わせください。

製品カテゴリ: αSTEP、 ステッピングモーター
機種・シリーズ: 全般
内容: 使用方法・設定方法 、異常・トラブル 、ノイズ
FAQ No.: 34

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