オープンコレクタとラインドライバの違いってなんですか?
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お客様から、パルス出力がラインドライバ出力の上位コントローラと組み合わせできる製品があるかどうか質問があったんです。でもオープンコレクタ出力しか聞いたことがなくって・・・(汗)
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そうよ。じゃあ学くん、まずオープンコレクタ出力ってどういうものか説明できる?
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任せてください!
上位コントローラの出力トランジスタと、ドライバ側の入力フォトカプラを接続して、トランジスタをON/OFFさせることで入力フォトカプラのON/OFFを制御する方法です。
基本的にフォトカプラに流す電流量は10mA程度で、その電流量を満足出来ればDC5~24Vと幅広い電圧に対応できるメリットがある!ですよね?
フォトカプラがOFFのとき
フォトカプラがONのとき
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そう!バッチリね。
では、ラインドライバ出力は次のイメージとなるわね。
ラインドライバ出力のそれぞれの出力端子は、パルスを出力するときにHighレベルとLowレベルが反転して出力されるの。
ラインドライバ出力イメージ
上位コントローラのラインドライバ出力をドライバ側のフォトカプラ入力に接続したときの、電流の流れを考えてみるわね。
電流はHighレベルからLowレベルへ流れるから、ラインドライバ出力のHighレベルとLowレベルを切り替えると、電流は交互に流れるでしょ。
フォトカプラがOFFのとき
フォトカプラがONのとき
でも、フォトカプラに流れる電流の向きは決まっているため、その電流の流れる向きでフォトカプラのON/OFFを制御することができるの。
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なるほど!!違いは分かりました。でもラインドライバ出力を使うメリットってあるんですかね?
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そうね。サーボモーター NXシリーズのドライバ部の仕様をカタログで確認してみて。
ドライバ部仕様
最大入力 |
上位コントローラがラインドライバ出力 : 500kHz (Duty50%時) |
パルス周波数 |
上位コントローラがオープンコレクタ出力 : 250kHz (Duty50%時) |
最大入力パルス周波数を見ると、ラインドライバ出力の方が2倍の周波数まで対応できるわよね。
最近のサーボモーターやステッピングモーターは分解能設定を細かくできるでしょ。例えば、分解能を半分にするとモーターの回転数も半分になってしまうから、更に分解能が細かくなると高いパルス周波数が必要になるのよ。
あと、ノイズに強いとか、パルスラインを延長したいなどの理由で使うお客様もいらっしゃるわね。
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ちなみにどんな製品がラインドライバ出力に対応しているか知ってる?
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αSTEP ARシリーズはカタログで見たような記憶があるんですけど・・・他にもありましたっけ?
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さっき教えた配線図やドライバ仕様を見れば分かるわよね?
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えーっと・・・・
αSTEP : AZシリーズ、ARシリーズ
サーボモーター : NXシリーズ
ですね。
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そうよ。しっかり覚えておいてね!
ところで、今回お客様はどんな製品をお探しなのかしら?
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