Q.ARシリーズを装置に取り付けると、停止時の指令位置と検出位置が一致しません。過負荷でないはずなのに、なぜ位置ずれが発生するのでしょうか?
原因として、以下の2点が考えられます。
角度―トルク特性による停止位置の変位
ステッピングモーターの角度―トルク特性により、モーターシャフトの停止位置が変位します。
したがって、装置上でモーターに摩擦負荷がかかると、停止位置がずれてしまうことがあります。
(角度―トルク特性の詳細は、上記リンク先の技術資料を参照してください)
変位量は負荷トルクに対応するため、停止時の負荷が一定であれば、停止時の変位量も一定です。
装置側の条件に変更がない限り、停止位置のばらつきの心配はなく、ハンチングも発生しません。
立ち上げ時には、角度―トルク特性による変位量を考慮したうえで、位置の調整をおこなってください。
ローター位置検出センサの検出精度の影響
ローター位置検出センサ(レゾルバ)の検出精度は±1STEPの範囲でばらつきます。(分解能1000P/R時)
モーター側の位置精度に対して、センサ側の位置精度が追従できずに起きるばらつきです。
このばらつきは位置検出時の誤差であり、モーターの絶対位置がずれているわけではありません。
そのため、検出位置のモニタ時のみ、この検出精度を考慮しておけば問題ありません。
ただし、分解能をさらに細かく設定した場合、検出精度が±1STEPより粗くなるためご注意ください。
製品カテゴリ: αSTEP 、 電動アクチュエータ
機種・シリーズ: ARシリーズ 、 電動アクチュエータ ARシリーズ搭載
内容: 機能・特性・仕様・外形図 、 異常・トラブル 、 技術知識・資料・用語
FAQ No.: 359
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