ACモーター KⅡシリーズ 特性向上の取り組み
2018年7月13日時点の情報です。
電源から直接駆動できるACモーター、特に単相電源で使用する小型の単相ACモーターは、使い勝手の良さからサーボモーターやステッピングモーターが普及した現在でも一定速度の用途を中心に幅広く支持されています。
KシリーズからワールドKシリーズへと引き継がれた設計思想はそのままに、KⅡシリーズは世界各国の電圧仕様で最適な特性となるよう設計し、使いやすさと特性面の両立を図りました。
本稿では、最新のACモーターKⅡシリーズの特性改善技術を紹介します。
目次
- 1. はじめに
- 2. ACモーターの変遷
-
3. コンデンサラン形モーターの原理と特徴
- 3.1.ACモーターの分類と構造
- 3.2.ACモーターの起動方法
- 3.3.コンデンサラン形モーターの特徴
- 3.4.コンデンサラン形モーターの磁界バランス
- 3.5.各巻線電圧と巻線比
-
4. KⅡシリーズの特性改善技術
- 4.1.従来製品の特長と課題
- 4.2.KⅡシリーズのステータ設計
- 4.3.KⅡシリーズのロータ設計
-
5. モーター特性の改善結果
- 5.1.磁界バランスの改善結果
- 5.2.モーター振動の改善結果
- 5.3.モーター損失の改善結果
- 6. まとめ
続きは以下よりPDFをダウンロードのうえ、ご覧ください。
1. はじめに
小型の単相ACモーターはシンプルな構造で、交流電源に接続するだけで駆動できます。インバータなどの駆動用回路が不要で、サーボモーターやステッピングモーターが普及した現在でも一定速度用途を中心に幅広く支持されています。
ACモーターの業界標準をつくったオリエンタルモーターには、長年にわたるお客様とのやり取りからさまざまな要望をいただきました。その期待に応えるべく、さらに使いやすいACモーターを提供するために特性向上を行い、KⅡシリーズとして製品をリニューアルしました。(図1参照)
本稿では、KⅡシリーズ単相ACモーターのリニューアル内容を紹介します。

このテーマの全文を、PDFでダウンロードできます。