ロボットコントローラ MRC01の開発および設備へのロボット導入事例

2022年8月19日時点の情報です。

設備の自動化による省人化を目的に、ロボットの導入が増えています。しかし、市販の産業用ロボットはサイズに制約があることや、大型のものが多いため、「ロボットの内製化」の要望も高まっています。内製したロボットを制御するためには、ロボット制御に関する知識が必要となりますが、ロボット制御の難しさが内製ロボット導入の大きな障壁となっていました。
今回開発したロボットコントローラ MRC01および専用プログラミングソフト MRC Studioは、ロボットを初めて製作する設備設計者でも、簡単にロボット制御ができるようになることを目的に開発を行いました。
ここでは、MRC01およびMRC Studioの技術や機能と、実際に内製ロボットを社内設備へ導入することにより、設備立ち上げ時間やプログラム作成時間短縮が可能となった事例を紹介します。

目次

  • 1. はじめに
  • 2.ロボット制御に必要な技術
    • 2.1.ロボットの制御とは
    • 2.2.順運動学と逆運動学
    • 2.3.特異点
    • 2.4.軌道制御
  • 3.ロボットコントローラ MRC01
    • 3.1.対応するロボットの構造
    • 3.2.システム構成
    • 3.3.MRC01が対応する座標系
    • 3.4.運転機能
  • 4.保護機能
    • 4.1.特異点保護
    • 4.2.スリップモード
    • 4.3.運転時軸異常検出による停止
    • 4.4.位置リミット、速度リミット
  • 5.生産設備へのMRC01 と内製ロボットの導入事例
    • 5.1.自動化ライン概要
    • 5.2.水平多関節ロボットの内製化
  • 6.MRC01の設備導入効果
    • 6.1.内製多関節ロボットを容易に操作
    • 6.2.MRC01とPLCプログラム作業効率の向上
    • 6.3.各種ロボット操作の習得時間短縮
  • 7.まとめ
お知らせ ここでは、「1. はじめに」の内容のみを掲載しています。
続きは以下よりPDFをダウンロードのうえ、ご覧ください。

1. はじめに

世界の産業用ロボットの販売台数は、近年大きく増加しています。特にハンドリング・搬送工程などの自動化しやすい工程では、省人化を目的にロボットの導入が加速しています。世界の多くの国では、生産年齢人口の減少による人手不足の解消を目的として、今後もロボットによる自動化が進展すると考えられます。
ロボットの導入にあたり、市販の産業用ロボットを導入するのが一般的です。しかし、市販の産業用ロボットはサイズに制約があることや、大型のものが多いため、既存の設備への後付けは難しくなります。このため「ロボットの内製化」とそれにともない、内製ロボットの制御ができるロボットコントローラの要望が高まってきました。
本稿では、この要望に応えるため開発された、ロボットコントローラ MRC01および専用プログラミングソフト MRC Studio(図1参照)の技術や機能を説明します。

図1 MRC01およびMRC Studio
図1 MRC01およびMRC Studio

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