ACスピードコントロールモーター 仕様について
仕様項目の説明
最大出力
モーターとスピードコントローラの組み合わせで、モーターが単位時間におこなうことのできる仕事量のことで、回転速度-トルク特性図に記載している使用限界線の枠内で出せる最大の出力を表します。
可変速度範囲(速度制御範囲)
モーターとスピードコントローラの組み合わせで変速可能な回転速度の範囲を表します。スピードコントロールモーターの場合、負荷トルクの大きさにより可変速度範囲は変化します。
許容トルク
代表的な設定回転速度1200r/min、90r/min時で、使用限界線またはギヤヘッド取付時の許容トルク以下で出せる最大のトルクを表します。
起動トルク
モーターとスピードコントローラの組み合わせで、モーターが起動の瞬間に出せるトルクの大きさを表します。
電流
最大出力時のスピードコントローラに流れる電流値を表します。
電磁ブレーキ 静摩擦トルク(モーター軸)
電磁ブレーキ(無励磁作動型)の静摩擦トルクで、モーター出力軸での保持トルクの大きさを表します。
許容慣性モーメントJ
ギヤヘッドに連結されている慣性モーメントが大きい場合、頻繁な断続運転の起動時(または電磁ブレーキおよびブレーキパックなどによる停止時)に、瞬間的な大きなトルクが発生します。この衝撃負荷が過大であると、ギヤヘッドおよびモーターの破損につながる場合があります。
三相モーターの許容慣性モーメントは、一旦停止してから逆転させる場合の値です。
電磁ブレーキ付モーター、ブレーキパックおよびスピードコントロールモーターの瞬時停止で、許容慣性モーメントを運転する場合の寿命は200万回です。
ギヤヘッドの最大許容トルク
ギヤヘッドの出力トルクは減速比が大きくなると、それに比例して大きくなります。
歯車の材質、その他の条件によりギヤヘッドにかけられる負荷トルクの大きさが、ある減速比以上になると頭打ちとなります。このトルクを最大許容トルクと言います。
代表的なギヤヘッドの最大許容トルクを右図に示します。
回転速度-トルク特性図の見方

① 使用限界線
モーターの許容最高温度を超えずに連続(レバーシブルモーターの場合の30分)で運転できる限界で、モーターの温度から決められます。実際の負荷と回転速度で使えるかどうかは、モーターの温度を測定して判断します。一般的にモーターケース温度が90℃以下であれば連続運転が可能です。
② ギヤヘッド取付時許容トルク
ギヤヘッドを取り付けて使用する場合のモータートルクの許容値で、このトルクを超えて運転するとギヤヘッドの寿命が短くなったり、破損する場合があります。この許容トルク以下でお使いください。