電動スライダ
EZSHシリーズ

αSTEP AZシリーズを搭載したTHK製スライダで、
高速・高精度・ロングストロークの位置決めを実現しました。
特徴 | 電動スライダ EZSHシリーズ
スライダ部の特徴
高速・高精度・ロングストローク位置決めに最適
ハイリードボールねじによる高速位置決め。繰り返し位置決め精度は±0.005mmと高精度。
ボールねじ軸の大径化により、最大ストローク1300mmとロングストロークです。
リード・ストロークと最高速度の関係例
リード [mm] |
ストローク [mm] |
最高速度※ [mm/s] |
繰り返し位置決め精度 [mm] |
---|---|---|---|
30 | 200 ~ 600 | 1800 | ±0.005 |
1300 | 480 | ||
20 | 200 ~ 600 | 1200 | |
1300 | 320 |
- ※ 最高速度は製品のストローク・可搬質量により異なります。
当社電動アクチュエータの該当製品について、「機種」「運転条件」に合わせて目安となる位置決め時間を算出できるサポートツールをご用意しています。
THK製高剛性フレームを採用
THK製のアウターレール(鉄)を採用しています。剛性が高いため、取付板を使用しないコンパクトな設計が可能です。
-
[断面]
-
[資料例]
高剛性のため、通常必要な取付板などが不要です。
簡易防塵構造
ステンレスシートによる簡易防塵構造により、外部からの異物侵入を防ぎます。
さらにマグネットにより吸着されているためステンレスシートの浮き上がりも防ぎます。

長期メンテナンスフリー
必要な箇所へ必要な量の潤滑油供給を可能にした潤滑装置QZ※を採用。メンテナンス間隔の大幅な延長が可能です。
- ※ 潤滑装置QZはTHK株式会社の登録商標です。
設置方法・取付方法が選べます
取付方法が選べる

-
モーターケーブルの引き出し方向は変更可能
-
取付方向は自由
AZシリーズ搭載のメリット
バッテリレスのアブソリュートセンサを搭載
小型のバッテリレスの機械式アブソリュートセンサ(ABZOセンサ)を搭載しています。生産性の向上やコスト削減に貢献します。

- 機械式センサ
非通電時も位置情報を保持 - 多回転アブソリュートセンサ
基準となる原点から、モーター軸で±900回転(1800回転分)の絶対位置が検出可能
外部センサ不要
アブソリュートシステムなので、原点センサ、リミットセンサは不要です。
メリット
- 高速原点復帰+原点復帰精度の向上
- コストダウン
- 省配線
- 外部センサ誤動作の影響を受けない
バッテリレス
機械式センサはバッテリが不要です。
位置情報はABZOセンサで機械的に管理されています。
メリット
- バッテリの交換が不要
- 自由なドライバの設置
- 海外輸送も安心
シーケンス機能によりメインプログラムを簡略化
AZシリーズは、連結運転や運転間のタイマ設定、条件分岐、ループ運転などの豊富なシーケンス機能を搭載しています。(一部機種を除く)
サポートソフトMEXE02を使って設定することができ、上位システムのシーケンスプログラムを簡略化できます。

- 位置決め運転データ設定値(最大256点)
- 汎用入出力点数(入力10点、出力6点)
- 通信用入出力点数(入力16点、出力16点)
モーター稼働状況のデータ収集と、予防・予知保全に役立つ機能
モーターの運転状態などを確認するための豊富なモニタ機能が搭載されています。
それぞれのシーンにあわせて使い分けることで、装置の立ち上げ・調整時間の短縮や、メンテナンス・保全に役立てることができます。
モーターの稼働状況を可視化し、データ収集に役立つモニタ機能
AZシリーズに搭載されているABZOセンサにより、モーターの稼動状況を数値でモニタリングできます。
【サポートソフト MEXE02でのモニタリングの様子】

また、位置決め機能内蔵タイプでは、FAネットワークを介して、上位マスタでのデータ収集を実現できます。
ネットワークコンバータの種類と対応しているFAネットワークについて
予防保全・予知保全に役立つ、インフォメーション機能
各インフォメーションのモニタ項目に任意の数値を設定すると、その数値に達したときに外部へ信号を出力させることができます。
この情報を上位にとりこむことで、トラブルの早期発見や、製品のメンテナンス時期の調節に役立てることができます。
インフォメーション機能の例
-
TRIPインフォメーション
出力させたい回転数を事前に設定し、その回転数に達すると出力します。(モーターは運転継続)
-
温度インフォメーション
出力させたい温度を事前に設定し、その温度に達すると出力します。(モーターは運転継続)
配線、制御、保守部品を統一
αSTEP AZシリーズを搭載した、さまざまな機構製品をご用意しています。
同じモーター・ドライバを搭載しているため、配線、制御、保守部品を統一できます。
配線の統一
モーターケーブル、入出力信号、電源などの配線が同じです。
制御性の統一
制御方法が同じため、同じ使い方で動かすことができます。ネットワーク制御の場合、リモートI/Oや命令コードが同じです。プログラムの作成の手間が省けます。
保守部品の統一
モーター、ドライバ、ケーブルが共通なため、最低限の保守部品数に抑えることができます。管理コスト(部品代、管理スペース)の削減が期待できます。

AZシリーズを搭載したラインアップ
電動アクチュエータ(AZシリーズ搭載)
電動スライダ | 電動シリンダ | コンパクト電動シリンダ | ラック・ピニオンシステム | 電動グリッパ | 中空ロータリーアクチュエータ |
---|---|---|---|---|---|
EASシリーズ EZSシリーズ EZSHシリーズ |
EACシリーズ | DRシリーズ DRS2シリーズ |
Lシリーズ | EHシリーズ | DGⅡシリーズ |
- 搭載モーターの電源入力はシリーズで異なります。詳細ラインアップは各シリーズのページでご確認ください。
ドライバの特徴と種類
上位システムに合わせて選べるドライバ
さまざまな制御・システム・インターフェイスに対応可能なラインアップを用意しています。
ドライバタイプ | 対応インターフェイス | 単軸ドライバ | |
---|---|---|---|
AC電源入力 | |||
![]() |
|||
ネットワーク対応 | FAネットワークを通じて、上位制御機 器からドライバを直接制御 |
EtherCAT | ○ |
EtherNet/IP™ | ○ | ||
PROFINET | ○ | ||
MECHATROLINK-Ⅲ | ○ | ||
SSCNETⅢ/H | ○ | ||
位置決め機能内蔵 | 運転データをドライバに内蔵。 Modbus(RTU)とI/Oで制御可能。ネット ワークコンバータを使うことでCC-Link 制御が可能。 |
Modbus(RTU) I/O CC-Link※ |
○ |
RS-485通信付きパルス列入力 | パルス信号で制御。モーターのステー タス情報をModbus(RTU)でモニタ可 能。 |
パルス列 Modbus(RTU) |
○ |
パルス列入力 | パルス信号で制御 | パルス列 | ○ |
- ※ 別売のネットワークコンバータ使用時に対応可能です。
- ※ EtherCAT®はBeckhoff Automation GmbH(ドイツ)よりライセンスを受けた特許取得済み技術であり、登録商標です。
- ※ EtherNet/IP™はODVAの商標です。
- ※ PROFINETは、PROFIBUS Nutzerorganisation e.V.(PNO)の商標または登録商標です。
- ※ MECHATROLINKはMECHATROLINK協会の登録商標です。
- ※ SSCNETⅢ/Hは三菱電機株式会社の登録商標です。
- ※ CC-LinkはCC-Link協会の登録商標です。
サポートソフト、モニタ機能
サポートソフト MEXE02でパソコンから簡単駆動
サポートソフト MEXE02を使用することにより、運転データや各種パラメータの設定・編集がおこなえるほか、ティーチング、各種状態のモニタをおこなうことができます。
さまざまな機能で、立上げからメンテナンスまでを総合サポート
-
立ち上げ・評価
配線チェックやテスト運転時に役立つ機能をご用意しています。
- 運転データの設定と保存
- I/Oモニタ
- ティーチング・リモート運転
-
調整
装置設置後のモーター動作の調整に役立つ機能をご用意しています。
- 波形モニタ
-
診断・メンテナンス
運用開始後のトラブル時の診断やメンテナンスに役立つ機能をご用意しています。
- アラームモニタ
- ユニット情報モニタ
- ステータスモニタ
-
運転データ/パラメータ設定画面 -
波形モニタ