AZシリーズ 基本機能マニュアル ABZOセンサの値をドライバにコピーする : 電動アクチュエータの場合
AZシリーズの基本的な機能について説明した簡易マニュアルです。機能の詳細については取扱説明書(機能編)をご確認ください。
当コンテンツの対象製品は、AZD-A/AZD-C/AZD-K/AZD-AD/AZD-CD/AZD-KD/AZD-AX/AZD-CX/AZD-KXです。
AZシリーズを搭載した電動アクチュエータの、「モーター・機構(座標/JOG/原点復帰)設定」に関するパラメータを出荷時設定から変更するときは必ず実行してください。対象になるパラメータの例を次に示します。
- 電子ギヤA、電子ギヤB
- モーター回転方向
- ラウンドに関するパラメータ
- JOG、ZHOME、HOMEに関するパラメータ
AZシリーズのパラメータは、ABZOセンサとドライバでそれぞれ異なる値が保存されています。ABZOセンサには、座標情報など製品仕様にもとづいた値が保存されています。ABZOセンサに保存されている値は固定値のため、変更はできません。一方、ドライバパラメータには、標準タイプ(モーター単体)の値が保存されています。
出荷時の状態では、ABZOセンサに保存されているパラメータ(固定値)が優先的に使用されています。しかしMEXE02でパラメータを変更すると、変更したパラメータ以外もドライバに設定されている値に変わってしまいます(モーター・機構(座標/JOG/原点復帰)設定に関するパラメータ以外は変わりません)。そのため、運転を実行したときに予想外の動きをするおそれがあります。
このようなトラブルを防ぐため、あらかじめABZOセンサの固定値をドライバにコピーしてください。ドライバにコピーすることで、ドライバのパラメータをABZOセンサの固定値と一致させます。
ABZOセンサの値をドライバにコピーする手順
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「通信」メニューの「ABZO(固定値)情報をドライバへ一括コピー」をクリックします。
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「はい」をクリックします。すべてのABZO(固定値)情報がドライバにコピーされます。
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終了後、「OK」をクリックします。
- ドライバの制御電源を再投入します。パラメータがドライバに反映されます。
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次の手順で、ドライバにコピーしたABZOセンサの固定値をMEXE02に読み出します。
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「通信」メニューの「データの読み出し」、またはツールバーの「データの読み出し」アイコンをクリックします。
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「OK」をクリックします。
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終了後、「OK」をクリックします。読み出されたデータが画面に表示されます。
- 補足
- この手順が終了した後、データを保存しておくとリカバリーデータファイルとして使用できます。リカバリーデータファイルとは、製品の出荷時設定を保存したファイルです。メンテナンスで製品を交換するときや製品が破損したときに備え作成します。
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- 「モーター・機構(座標/JOG/原点復帰)設定」に関するパラメータを変更します。
重要
- ドライバを出荷時の状態に戻したいときは、「通信」メニューの「工場出荷時設定に戻す」を選択してください。
- 工場出荷時設定に戻した後は、再度ABZOセンサの固定値をドライバにコピーしてください。
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ABZOセンサの値をドライバにコピーする
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分解能(最小移動量)の設定
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原点の設定
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ラウンドの設定
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入力信号
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出力信号
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運転
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ABZOセンサの値をドライバにコピーする
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原点の設定
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入力信号
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運転
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分解能(最小移動量)の設定
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ラウンドの設定
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出力信号