AZシリーズ 基本機能マニュアル 運転 : 原点復帰運転をおこなう
AZシリーズの基本的な機能について説明した簡易マニュアルです。機能の詳細については取扱説明書(機能編)をご確認ください。
当コンテンツの対象製品は、AZD-A/AZD-C/AZD-K/AZD-AD/AZD-CD/AZD-KD/AZD-AX/AZD-CX/AZD-KXです。
高速原点復帰運転(ZHOME運転)
高速原点復帰運転とは、あらかじめ確定した絶対座標上の機械原点に戻る運転です。原点はABZOセンサで認識しているため、外部センサを使わずに通常の位置決め運転と同じ速度で原点復帰ができます。ZHOME入力をONにすると、高速原点復帰が始まります。途中で運転停止信号をONにすると、モーターが停止します。

- 重要
- 電動アクチュエータによっては、出荷時に原点が確定されているものがあります。しかしモーター単体は出荷時に、原点が確定していません。また、分解能を変更したときも、原点は未確定になります。このような状態で高速原点復帰運転を開始すると、「ZHOME起動失敗」インフォメーションが発生して、運転が行なわれません。必ず原点を確定してから、高速原点復帰運転を行なってください。
【関連するパラメータ】

【運転方法】
- READY出力がONであることを確認します。
- ZHOME入力をONします。IN-POS出力、PLS-RDY出力、READY出力、およびDCMD-RDY出力がOFF、MOVE出力がONになりモーターが運転を開始します。
- READY出力がOFFになっていることを確認し、ZHOME入力をOFFにします。
- 機械原点に到達すると、HOME-END出力、IN-POS出力、PLS-RDY出力、READY出力、およびDCMD-RDY出力がON、MOVEがOFFになります。

原点復帰運転(HOME運転)
原点復帰運転とは、外部センサなどを使用して原点を検出する運転です。電源投入時や、位置決め運転の終了時に、現在位置から原点へ復帰させるために実行します。原点復帰運転には次の4種類があります。

- ※1
- ギヤードモーター、およびDGⅡシリーズでは、押し当て方式の原点復帰運転を行なわないでください。
- ※2
- 回転機構では、外部センサが1つでも原点を検出できます。
- 補足
- 初期設定では、原点復帰運転に必要な外部センサの信号が割り付けられていません。信号を割り付けてから、原点復帰運転を実行してください。

【関連するパラメータ①】

【関連するパラメータ②】

- 補足
- 原点復帰運転では、原点復帰運転後にプリセット(P-PRESET)が実行されて、座標を確定します。そのため、原点位置の機械座標は「プリセット位置」パラメータに依存します。
【運転方法 3センサ方式の場合】
- READY出力がONであることを確認します。
- HOME入力をONにします。
- PLS-RDY出力、READY出力、およびDCMD-RDY出力がOFF、MOVE出力がONになり、原点復帰運転が開始します。
- READY出力がOFFになっていることを確認し、HOME入力をOFFにします。
- HOMES入力がONになり、原点復帰運転が終わります。HOME-END出力、PLS-RDY出力、READY出力、およびDCMD-RDY出力がON、MOVE出力とOPE-BSY出力がOFFになります。

関連項目
-
ABZOセンサの値をドライバにコピーする
-
分解能(最小移動量)の設定
-
原点の設定
-
ラウンドの設定
-
入力信号
-
出力信号
-
運転
-
ABZOセンサの値をドライバにコピーする
-
原点の設定
-
入力信号
-
運転
-
分解能(最小移動量)の設定
-
ラウンドの設定
-
出力信号