AZシリーズ 基本機能マニュアル ラウンドの設定 : 設定例
AZシリーズの基本的な機能について説明した簡易マニュアルです。機能の詳細については取扱説明書(機能編)をご確認ください。
当コンテンツの対象製品は、AZD-A/AZD-C/AZD-K/AZD-AD/AZD-CD/AZD-KD/AZD-AX/AZD-CX/AZD-KXです。
設定例:モーター出力軸が18回転したときに、インデックステーブルを1回転させる
次の手順でパラメータを設定してください。

【関連するパラメータ】

STEP 1 ラウンド機能を設定します
「ラウンド(RND)設定」パラメータを設定します。
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ツリービューから、「パラメータ」-「モーター・機構(座標/JOG/原点復帰)設定」をクリックします。モーター・機構パラメータが表示されます。
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「ラウンド(RND)設定」パラメータを「有効」にします。
STEP 2 ラウンド範囲を設定します
「初期座標生成・ラウンド設定範囲」パラメータを設定します。設定した回数だけモーターが回転すると、現在位置の位置情報が自動的にプリセットされます。回転機構を使って一方向運転や近回り運転を行なうときに設定してください。
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ツリービューから、「パラメータ」-「モーター・機構(座標/JOG/原点復帰)設定」をクリックします。モーター・機構パラメータが表示されます。
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「初期座標生成・ラウンド設定範囲」パラメータを設定します。ABZOセンサの内部座標は、900revまたは1,800revです。ここでは、モーター出力軸が18回転したら位置情報がプリセットされるよう、「18」を設定します。
ABZOセンサの内部座標

- 補足
- 「初期座標生成・ラウンド設定範囲」パラメータは、次の表から値を選択して設定してください。
「初期座標生成・ラウンド設定範囲」パラメータに設定できる値
取付角寸法が20、28mmのモーターは、表のうち、太枠で囲った数値を設定できません。

「初期座標生成・ラウンド設定範囲」パラメータの設定条件
ラウンドの範囲が次の条件を満たすと、原点位置を保持したまま同一方向への連続回転が可能になります。

- 重要
- 「ラウンド(RND)設定」パラメータが「有効」に設定されていても、「初期座標生成・ラウンド設定範囲」パラメータの設定条件を満たさない場合は、ラウンド設定異常のインフォメーションが発生します。ラウンド設定異常のインフォメーションが発生している状態で、電源を再投入またはConfigurationを実行すると、ラウンド設定異常のアラームが発生します。
設定例1
- ABZOセンサの内部座標:1,800rev
- ラウンド設定範囲:100rev
- 分解能:1,000P/R(電子ギヤA=1、電子ギヤB=1)
- モーター:標準モーター(減速比1)

条件①、②が両方とも整数なので、設定条件を満たしています。ラウンドが可能です。
設定例2
- ABZOセンサの内部座標:1,800rev
- ラウンド設定範囲:14.4rev
- 分解能:333.333・・・P/R(電子ギヤA=3、電子ギヤB=1)
- モーター:TSギヤードモーター(減速比3.6)

条件①、②が両方とも整数なので、設定条件を満たしています。ラウンドが可能です。
- 補足
- ラウンド機能の使用可否を判定する場合は、こちらのサポートツールをご覧ください。
STEP 3 ラウンド範囲のオフセット比率を設定します
「初期座標生成・ラウンドオフセット比率設定」パラメータを設定します。設定した比率だけラウンド範囲を負方向へオフセットできます。
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ツリービューから、「パラメータ」-「モーター・機構(座標/JOG/原点復帰)設定」をクリックします。モーター・機構パラメータが表示されます。
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「初期座標生成・ラウンドオフセット比率設定」パラメータを設定します。
ここでは、インデックステーブルがどちらの方向にも回転できるよう、18回転分を+と-に50%ずつ振り分けます。【「ラウンド設定範囲」が18rev、ラウンドオフセット比率が50%の場合の座標】
- 重要
- 「ラウンド(RND)設定」パラメータや「初期座標生成・ラウンド設定範囲」パラメータを変更すると、絶対位置がずれる場合があります。パラメータを変更したときは、高速原点復帰運転または原点復帰運転を行なってください。
STEP 4 ラウンド範囲のオフセット量を設定します
ラウンド範囲のオフセット比率を設定した後、原点位置をstep単位で微調整する場合にお使いください。
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ツリービューから、「パラメータ」-「モーター・機構(座標/JOG/原点復帰)設定」をクリックします。モーター・機構パラメータが表示されます。
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「初期座標生成・ラウンドオフセット値設定」パラメータを設定します。設定が不要な場合は、「0」を設定してください。
STEP 5 設定したパラメータをドライバに書き込みます
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「通信」メニューの「データの書き込み」、またはツールバーの「データの書き込み」アイコンをクリックします。
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対象範囲を「すべて」にし、「OK」をクリックします。
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「はい」をクリックします。パラメータの書き込みが始まります。
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「OK」をクリックします。
- ドライバの電源を再投入します。パラメータが反映されます。
- 補足
- ラウンド設定異常のインフォメーションまたはアラームが発生したときは、ラウンド設定条件を満たしていない可能性があります。「ユーザー単位系設定支援ウィザード」の設定やパラメータを見直してください。
関連項目
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ABZOセンサの値をドライバにコピーする
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分解能(最小移動量)の設定
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原点の設定
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ラウンドの設定
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入力信号
-
出力信号
-
運転
-
ABZOセンサの値をドライバにコピーする
-
原点の設定
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入力信号
-
運転
-
分解能(最小移動量)の設定
-
ラウンドの設定
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出力信号