Q.ACモーターが壊れていないか確認する方法はありますか?
以下の3つの方法で簡易的に確認することができます。
<確認方法>
- モーター巻線抵抗値の測定による巻線状態の確認
- コンデンサ容量の確認
- モーターシャフト手回しによる軸受(ベアリング)劣化状態の確認
<ご注意>
- 確認の際には、感電事故・短絡事故防止のため、必ず電源を遮断してください。
- 通電したタイミングでブレーカが落ちる場合は、モーター動力線が地絡またはモーターが絶縁破壊を起こしている可能性があります。
電源は投入せずに、モーター・コンデンサの交換をおすすめします。
>>ACモーターが回転しない場合の確認方法については、以下をご参照ください。
Q230.ACモーターが回転しません。回転しない原因を確認する方法はありますか?
>>当社では無償で検査をおこないます。依頼方法はこちらをご覧ください。
詳細
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モーター巻線抵抗値の測定による巻線状態の確認
以下の表を参考にモーターの巻線抵抗値を測定し、巻線に断線や短絡がないかを確認します。-
- 断線の場合
- 各相の抵抗値が数kΩ以上であれば断線の可能性
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- 短絡の場合
- 抵抗値が1Ω以下であれば内部で短絡している可能性
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コンデンサ容量の確認
使用するモーターに適したコンデンサが使われているかを確認します。-
容量の確認
コンデンサ側面とモーター銘板に記載のある容量(μF)が同じかを確認してください。 -
電圧の確認
コンデンサ側面に記載のある電圧(VAC)がモーター銘板に記載のある電圧(V)の約2倍であることを確認してください。
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モーターシャフト手回しによる軸受(ベアリング)劣化状態の確認
ギヤヘッドを外した状態でモーター軸を手で回し、ロックしていないかを確認します。
レバーシブルモーターは簡易ブレーキがあるため、接触音・抵抗が若干生じますが、異常ではありません。
電磁ブレーキ付モーターは、電磁ブレーキを解除してから確認してください。
直交軸ギヤードタイプ、ウォームギヤードタイプのギヤヘッドは取り外せないため、モーターシャフトの手回しによる確認ができません。検査に出して頂くことをおすすめします。
検査の依頼方法はこちらをご覧ください。
製品カテゴリ: ACモーター
機種・シリーズ: 全般
内容: メンテナンス、異常・トラブル
FAQ No.: 384
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